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2016 年度 実施状況報告書

看護における移動動作支援時の介助者・被介助者双方の最適動作支援技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K11475
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

野村 明美  国際医療福祉大学, 成田看護学部, 教授 (10290040)

研究分担者 有澤 博  横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (10092636)
佐藤 貴子  相模女子大学, 学芸学部, 講師 (10401697)
根本 明宜  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20264666)
叶谷 由佳  横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
牧原 由紀子  国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 講師 (20776041)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード看護学 / 移動動作 / 介助者 / 被介助者 / 最適動作
研究実績の概要

本研究の目的は、要介護者の移動動作支援時に、介助者、被介助者双方にとって最適な移動動作についてエビデンスをもとに明らかにすることである。対象となる複数人の力のやりとりを測定することを可能にし、移動動作を介助者、被介助者が「協同で行う」という概念のもと、介助者、被介助者双方の腰部・膝部にかかる剪断力、圧迫力、姿勢に着目して一連の移動動作を評価し、両者の腰部・膝部にかかる剪断力を最小にして、かつ適正負荷を導くことで被介助者の残存する移動動作を維持・向上する移動支援技術を見出し、介助者、被介助者双方にとって最適な移動動作支援技術の開発を行う。
平成28年度の成果
本研究で、重要なデータの一つが、姿勢データと介助者・被介助者双方の力のやりとりのデータである。姿勢は、体表面に動作を制限しない範囲でマーカーを装着することにより外側から見える範囲の姿勢を取得することができ、加速度センサと組み合わせることにより見えない部分の姿勢もある程度まで推測することが可能となった。介助者と被介助者の相互の力のやり取りの測定には、圧力分布マットを用いた。圧力分布マットとは、シート型のセンサの面のどの位置にどれくらいの圧力がかかっているかを測定するセンサである。ベッドに臥床している被介助者を、介助者が背部に手を回して介助する動作では、被介助者の背部のどの位置にどれくらいの力がかかるかを、被介助者の背部につけた圧力分布マットで測定したが、椅子等と比べて柔らかく、曲面で、姿勢の変化する背部においてはマット自身の張力等の影響を受けやすいデメリットがあることが分かった。しかし、小型センサを複数使うことで張力等の影響を軽減できる可能性が期待できる。そこで、小型圧力センサに着目し、シート型圧力センサを取り扱う上で欠かせない校正(キャリブレーション)の手法を検討し、校正用補助具の試作、圧力センサの校正実験を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度小型圧力センサの校正を行い最終的には簡便にセンサの校正を行える手順を確立するとともに、最適移動動作を導くための測定機器の開発が途上である。開発後に移動動作実験を精力的に行うことが必要である。

今後の研究の推進方策

1)開発した測定機器を使って、動作実験を行う。2)高齢者の被験者に協力頂き成果を検証する。

次年度使用額が生じた理由

平成27年度に研究者が大学を移動して大学開設準備に専念する立場になり、研究進度が遅れていた。H28年度はその遅れを取り戻すべく実験に必要な機器の開発、整備に着手したが、開学1年目であり研究進度は思うように進まなかった事情がある。次年度協働研究者との連携強化をはかり、予定した実験の実施、検証を精力的に実施する。

次年度使用額の使用計画

被介助者、介助者双方の動作取得データのための機器の開発及び実験に必要な人件費・謝金、旅費に次年度使用額を使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 3Dプリンタを用いた圧電センサ校正用補助具の検討2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤貴子
    • 雑誌名

      メディア情報研究

      巻: 3 ページ: 11-19

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2018-01-16  

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