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2019 年度 実績報告書

ホリスティックな看護技術の獲得を可能にする暗黙知とゲシュタルトに関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K11485
研究機関東京有明医療大学

研究代表者

前田 樹海  東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)

研究分担者 山下 雅子  東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (20563513) [辞退]
北島 泰子  東京有明医療大学, 看護学部, 准教授 (30434434)
中村 充浩  東京有明医療大学, 看護学部, 講師 (60553899)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード熟達化 / 暗黙知 / 看護技術
研究実績の概要

看護技術の習得は、看護教育機関における教育で習得できる技術段階に加え、看護師としての実経験が加わることで完成するという本研究の仮説を検証するために、看護師を対象としたインターネット調査を実施した。経験年数で層化し、2年未満の者50名と2年以上の者250名より回答を得た。回答者300名中、女性257名、平均年齢39±11歳、平均経験年数15±10年、全員が看護師免許を持っていた。「入職後、1人でできるようになるのが一番難しかった看護技術」について尋ねた回答は、静脈注射、採血、血管確保などの「穿刺技術」が全体の61%を占めた。そのほかには「導尿」「呼吸器等医療機器の管理」「急変対応」などが挙げられていた。回答の多かった「穿刺技術」のレベルに関して入職時点での自己評価の平均値は22±24%、1人でできるようになった時点での自己評価は68±22%、1人でできるようになるまでに要した期間は平均9±11ヶ月であった。1人でできるようになるために必要だったこととしては「経験」「練習」が大多数を占めた。「誰からも教わっていないが入職後、経験によってできるようになった技術」について尋ねた回答は、「なし」「教わらないでできたものはない」と回答する者が多い一方で「コミュニケーション」をあげる者が多かった。他には「異常の早期発見」「今後の経過予測」「優先順位」「人間関係」などが挙げられていた。看護技術の中には1人でできるようになるまでに①入職後一定の期間が必要であること、②その期間で重要とされているのは経験や練習であること、③1人でできるようになることが理想とするレベルには達していないという3つの事項が示されたとともに、看護師のもっている技術は必ずしも学校で習うものだけではなく、また、誰かから教えてもらうばかりのものではないということを感じている者がいることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 終末期における看護師による死期の予測に関する一考察2019

    • 著者名/発表者名
      北島 泰子, 前田 樹海
    • 学会等名
      第39回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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