研究課題
基盤研究(C)
褥瘡好発部位である足部・下腿部における血流と寝床内気候との関係を検討し、足部・下腿部の血流を維持する看護ケアを考案することを目的とした。本研究において、靴下のみで直接足部を被覆するよりも、かけ布団での被覆が足部血流増加に効果があることが確認でき、足部付近の被覆環境を整える重要性が示された。また、被覆による血流変化は個人差が大きく、個別性を考慮した被覆方法の検討が必要であることが示唆された。
基礎看護学
褥瘡はその発生を予防することが重要であり、どのような寝床内気候で臥床するかは影響が大きい。褥瘡予防ケアにおける寝床内気候の調整においては、看護が重要な役割を担っているが、本研究成果により、足部付近の被覆環境を整える重要性が示された。また、被覆による血流変化は個人差が大きく、個別性を考慮した被覆方法の検討が必要であることが示唆され、褥瘡予防に対する看護技術のエビデンスの基礎資料を提供できた。