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2015 年度 実施状況報告書

高齢COPD患者の誤嚥性肺炎予防に向けた口腔セルフケア教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K11504
研究機関福井大学

研究代表者

出村 佳美  福井大学, 医学部, 助教 (30446166)

研究分担者 長谷川 智子  福井大学, 医学部, 教授 (60303369)
上原 佳子  福井大学, 医学部, 准教授 (50297404)
北野 華奈恵  福井大学, 医学部, 助教 (60509298)
礪波 利圭  福井大学, 医学部, 助教 (10554545)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード口腔セルフケア / 教育プログラム / 高齢COPD患者 / 誤嚥性肺炎予防
研究実績の概要

本研究の目的は、高齢COPD患者が誤嚥性肺炎予防に向けて、口腔セルフケア行動を促進できる教育プログラム(口腔セルフケア教育プログラム)を構築することである。
平成27年度は、文献検討と学会等の参加により情報収集を行い、口腔セルフケア行動の実態調査における質問内容を抽出し、教育プログラム内容を検討した。
高齢者の誤嚥性肺炎は、口腔内細菌を唾液とともに不顕性誤嚥することが発症の契機になっている。高齢COPD患者の場合は、これに加えて肺機能に関連した嚥下機能低下や胃食道逆流現象が発症に関連することが明らかにされており、歯磨きによる口腔内の清潔、食後30分の座位保持による胃食道逆流の防止により、誤嚥性肺炎を予防できる可能性があると報告されていた。また、吸入抗コリン薬による口腔内乾燥が嚥下障害を悪化させることから、吸入後のうがいが大切であるとの報告があった。したがって、実態調査では歯磨きや義歯の手入れなどの口腔清掃状況の他、食後の座位保持や口腔乾燥への対処行動など、COPDの疾病特性を考慮した行動も含め調査することが重要であると考えた。なお、日々の口腔清掃状況の調査項目は、改訂BDR指標(口腔清掃自立度)などを参考に抽出した。
また、口腔ケア関連のセミナー参加により、口腔清掃の手技や口腔機能向上についての知見を得ることもできたので、教育プログラムを作成する際の検討資料とする。
平成28年度は、口腔セルフケア行動や口腔衛生状態の他、自己効力感やQOLも併せて実態調査を進め、教育ニーズ明確化のもと口腔セルフケア教育プログラムを作成する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

高齢COPD患者の誤嚥性肺炎に関する情報を加味し、実態調査の内容を抽出することができた。文献検討においても教育ニーズが推測されたことで、教育プログラム内容の一部を検討できた。

今後の研究の推進方策

今後は、高齢COPD患者の口腔セルフケア行動や口腔衛生状態などの実態調査を進め、文献検討の結果と併せて教育ニーズを明確化する。それをふまえ、慢性呼吸器疾患看護認定看護師や歯科衛生士の協力も得ながら、口腔セルフケア教育プログラムを作成する。

次年度使用額が生じた理由

備品および消耗品が予定より安価であったこと、最新版の図書を得るため購入時期を延期したこと、本年度は人件費を見合わせたことなどにより、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

28年度助成金と合わせ、予定していた備品・消耗品・図書の購入、印刷費、人件費および謝金等に使用したい。

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公開日: 2017-01-06  

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