研究課題/領域番号 |
15K11511
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
松田 安弘 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (10290545)
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研究分担者 |
舟島 なをみ 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00229098)
中山 登志子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60415560)
山下 暢子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (30279632)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 研究指導 / 評価スケール / 看護系大学院 / 修士論文 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護系大学院の修士論文指導に携わる教員が自身の研究指導の改善に向けて、指導を受ける学生の視点を研究指導の評価に反映できる「研究指導過程評価スケール(看護系大学院修士課程用)」を開発し、その信頼性と妥当性を検証することである。 本研究の成果は、教員が展開する研究指導の状況を客観的に理解することに活用でき、その理解に基づき自身の研究指導上の課題を明確化することに役立つ。また、明確化した課題の克服により、研究指導の質を向上させることを可能にする。 研究目的の達成に向けて平成30年度は、看護系大学院修士課程に在籍する学生が教員の研究指導を評価する基準を解明する質的帰納的研究を実施し、その成果を基盤に、開発を目ざす尺度の原案を作成した。また、これらの研究過程と成果を看護系学会に発表した。 令和元年度~2年度にかけて、先行研究により作成した尺度の信頼性・妥当性を検証するための調査を実施し、約300名からの回答を得た。収集したデータを統計学的手法を用いて分析した結果、主成分分析により、第1主成分には32変数(32項目)が持っている情報の54.5%が集約されていることを確認した。同時に、スクリープロットは、第1因子と第2因子の傾きが大きく、スケールが1因子構造であることを示した。さらに、構成概念妥当性を確認するための仮説は支持された。これらの過程を経て信頼性と妥当性を確保した「研究指導過程評価スケール(看護系大学院修士課程用)」が完成した。
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