研究課題/領域番号 |
15K11511
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
松田 安弘 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (10290545)
|
研究分担者 |
舟島 なをみ 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00229098)
中山 登志子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60415560)
山下 暢子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (30279632)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 研究指導 / 尺度開発 / 修士論文 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、「研究指導過程評価スケール(看護系大学院修士課程用)」を開発することである。調査には25質問項目から成る5段階リカート型尺度を作成した。研究対象者390名に質問紙を配布し、325名から回答を得た(回収率83.3%)。このうちの有効回答308部を分析した。結果は、クロンバックα信頼性係数が、0.972であり、尺度が内的整合性を確保していることを示した。また、尺度総得点と授業過程の質、研究指導に対する満足度、目標達成度には相関があり、尺度が基準関連妥当性を確保していることを示した。さらに、文献検討に基づき設定した2仮説が支持され、尺度が構成概念妥当性を確保していることを確認した。
|
自由記述の分野 |
看護教育学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大学教員の研究指導能力向上が求められる現在において、その能力向上のための具体的な方法は明確になっていない。大学院生は、教員との関係性に多大な影響を受けるため、院生との知覚の一致が不可欠であり、教員は学生の知覚を反映しつつ自身の研究指導を改善する必要がある。しかし、研究指導の改善策を見いだすことができる知見は皆無である。開発を目ざす尺度『研究指導評価スケール-看護学修士論文用-』の活用は、院生の修士論文完成、ひいては学位取得への支援に責任を持つ教員の研究指導能力を確実に向上させるための手段となる。究極的には、教員から指導を受ける学生の研究能力の獲得に寄与し、大学院が提供する教育の質を保証する。
|