研究課題/領域番号 |
15K11521
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
三浦 友理子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70709493)
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研究分担者 |
桑本 暢子 (大久保暢子) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (20327977)
松谷 美和子 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 教授 (60103587)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 専門職能開発 / 自己調整学習 / 自己調整学習方略 / 自律的学習 / 看護基礎教育 / 移行期教育 / 看護教育学 / 新卒看護師 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護系大学4年生に対し「Learning to Learn for Nurses Program(看護師の学び方を学ぶプログラム)」(以下、LLNP)を施行し、専門職開発力向上における効果を検証することを目的としている。2018年度は、本プログラムの構築と研究方法に関する検討を行った。 これまでの予備研究により、プログラム内で対象者が学習する内容は、「看護学生と看護職との学び方の違い」、「新人看護師研修の概要」、「省察の行い方(実践力の課題発見と質改善に向けた改善方法の理解)」、「越境学習の行い方(キャリア開発と学習の場)」、「情報収集と統合の方法(信頼できる情報の収集、実践への活用可能性を高める統合方法)」、「協同学習の行い方(臨床における知の共有方法)」となった。プログラムを学習する方法は、臨床状況で行われる学習状況や場に基づくデザインとする。大学における学び方に関する教育活動の文献レビューから、大学の講義科目として1-2単位の時間数で展開されるプログラムが多く、15-20時間の設定とした。また、学び方に関する知識を学習するだけでなく、実際にこれらの知識を活用しながら実際の課題に取り組むことで学習効果が高まることが提示されており、臨床で新人看護師が課題と感じるファーストラウンドまでの場面や実践後の振り返りの場面を再現し、シミュレーション学習を行う。以上より学習時期は、9月後半の2日間(12時間)と2-3月の1日間(6時間)と設定した。 研究方法は、2群比較準実験研究デザイン(非ランダムサンプリング)を用いる。実験群は上記のプログラムをすべて行う者、対照群は新人看護師研修の内容を学ぶパンフレットを送付する者とする。 2019年度は、本プログラムを実施し、看護職の学習方略の使用程度、看護実践能力における効果を検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年度のプログラム構築により、プログラム実施時期について、期間を経た2回の実施が学習効果を高めることが確認された。そのためプログラム実施が2019年度に順延となり、研究の進捗を遅らせる原因となった。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は本科研の最終年度であり、教育プログラムの確実な実施が必要となる。それに向けて、教育プログラム実施に協力が得られる、臨床教育者に参加を要請し人数を確保したところである。
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次年度使用額が生じた理由 |
教育プログラム実施の順延のため、プログラム実施費用が次年度に繰越となった。
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