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2017 年度 実績報告書

患者参画による患者の病い体験を尊重できる医療者育成のためのウェブサイト構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 15K11526
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

森田 夏実  東京女子医科大学, 看護学部, 非常勤講師 (90229310)

研究分担者 瀬戸山 陽子  東京医科大学, 医学部, 講師 (20649446)
和田 恵美子  京都学園大学, 健康医療学部, 准教授 (70293818)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード患者の語り / 医療者と患者のコミュニケーション / 認知症本人 / 認知症家族 / 医療者教育 / ウェブサイト
研究実績の概要

本研究の目的は健康と病いの語りディペックス・ジャパンのデータを用いて、患者が病いとともに生きている経験を尊重できる医療者の育成に資するため、患者の病い体験の語りを用いた医療者教育プログラムを作成しウェブサイトを構築し評価することである。
医療福祉専門職と患者体験者が参画して医療者と患者とのコミュニケーションに焦点を当てたVTR教材を10例(各4-5分)を作成した。昨年作成の認知症本人・家族の語りVTR(本人10分、家族20分)は、①医療施設の『認知症患者と家族介護者のこころの理解』研修、②認定看護師教育課程「エンド・オブ・ライフケア」、③一般心理学(心理学部)で使用し、教育成果が得られた。医療者と患者とのコミュニケーションのVTR教材は、第27回日本看護学教育学会学術集会交流集会と教育ワークショップで3例ずつ実践的に活用した。
国際患者の語りデータベースの会合(於カナダ)では、多様な教育的活用の実践例が発表され、教育的活用後の質的・量的評価方法や今後の課題に関して具体的な見解が得られた。これらの知見を活かし、今後の教育的活用の実践例を視野に入れた評価の視点を念頭におきながら日本でのウェブサイト構築を行った。米国で語りVTRを用いたワークショップの企画に関して受けたコンサルテーションの成果は、ワークショップの実施方法に活かされた。
教育用ウェブサイトを構築に向けて文献検討を投稿し、将来に向けたウェブサイトを視聴した医療者・医療系学生への効果の評価の準備をした。3年間で開発した病い体験者本人および家族の語りVTR教材をウェブサイトから利用することに関するプレ評価(10名回答)では、教育プログラムの有用性は高く、利便性・使用感は非常によい評価が得られた。しかしインターネット環境が無い場合はDVDによる提供も必要、VTRの長さは活用目的によって分割できるとよい、等の意見が得られた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 医療系学生が当事者のナラティブに触れることにより得られる学び2017

    • 著者名/発表者名
      瀬戸山陽子、森田夏実、射場典子
    • 雑誌名

      日本看護学教育学会誌

      巻: 27 ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 低学年の医学生,看護学生授業における患者インタビュー動画教材の有用性に関する質的分析2017

    • 著者名/発表者名
      瀬戸山陽子,青木昭子
    • 雑誌名

      医学教育

      巻: 48 ページ: 243-247

    • 査読あり
  • [学会発表] 一般心理学講義におけるDIPExの活用:大学教育における患者インタビュー動画教材の有用性2018

    • 著者名/発表者名
      伊藤武彦・森田夏実・射場典子
    • 学会等名
      第28回日本看護学教育学会学術集会
  • [学会発表] 交流集会:健康と病いの語り(DIPEx-Japan)の患者の語り(ナラティブ)から何を学ぶか Part 7 -患者の病いを尊重できる医療者の育成のための教育プログラムを考える-2018

    • 著者名/発表者名
      森田夏実、瀬戸山陽子、射場典子、和田恵美子、竹内登美子、高橋奈津子、佐藤幹代、仙波美幸
    • 学会等名
      第28回日本看護教育学会学術集会
  • [学会発表] ディペックス・ジャパン患者の語りデータベースを教育として活用した教育事例2017

    • 著者名/発表者名
      射場典子、森田夏実、青木昭子
    • 学会等名
      第49回日本医学教育学会大会
  • [学会発表] Building and utilizing a website titled “experiences of people with dementia and family carers narrated through video and audio interviews”2017

    • 著者名/発表者名
      竹内登美子、岡本恵里、小澤和弘、佐藤りか、後藤惠子、射場典子
    • 学会等名
      32nd International Conference of Alzheimer's Disease International
    • 国際学会
  • [学会発表] 交流集会:健康と病いの語り(DIPEx-Japan)の患者の語り(ナラティブ)から何を学ぶか Part 6 -医療者と患者・家族のより良いコミュニケーション能力獲得を目指した授業展開-2017

    • 著者名/発表者名
      森田夏実、射場典子、瀬戸山陽子、竹内登美子、仙波美幸、和田恵美子、高橋奈津子、佐藤幹代
    • 学会等名
      第28回日本看護学教育学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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