研究課題/領域番号 |
15K11529
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
中川 潔美 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (60748705)
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研究分担者 |
平良 美栄子 朝日大学, 看護保健学部, 講師 (30515755)
横田 知子 朝日大学, 保健医療学部, 助教 (70749027) [辞退]
田島 真智子 朝日大学, 保健医療学部, 助教 (60720571) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 反転授業 / eラーニング / アクティブラーニング |
研究実績の概要 |
看護基礎教育は、講義・演習・実習から構成されている。1,2年次に履修する基礎看護技術論は、基礎看護学実習のみならず3年次以降の領域実習にも繋がり、卒業後の臨床でも基本となる技術のため確実な看護技術の修得が必須となる。 本研究は、限られた授業時間内で効果的、効率的に学生へ根拠を踏まえた演習を実践するために、eラーニングを活用した反転授業の試みを行い、その有用性について評価を実施することを目的に行った。大学教育、看護基礎教育を中心に行った反転授業に関する文献検討では、それぞれの科目の特徴に応じた実践の方法があり、学習の目的・目標に応じて事前課題の内容や提示方法および対面授業の実践が様々に展開されていることがわかった。著者らは実際の試みとして、大学の学習支援システムを活用し、授業前に予習課題の提示を行った。その結果、学生は日常的に大学の学習支援システムを利用しておらず、システムの活用を習慣化する働きかけが課題であった。予習課題は、説明文のみ、画像資料、小テストの3つの異なる形式で提示を行った。課題へのアクセス状況から、学生は画像による課題や文章での課題より小テストにより多くアクセスしていることがわかった。さらに、小テストは、授業前だけでなく、定期試験前にも活用されていることが課題アクセスの状況から明らかとなった。このことは、学生の能動的な学習に繋がったものと考えられ、eラーニングのシステム活用が能動的学習を促進する可能性が示唆された。さらに、PBLやTBLなどの授業の組み立てを参考にシミュレーション教育、アクティブラーニングの手法も視野に事前課題の在り方を検討し、対面授業で学生の思考を活性化する反転授業の構築が必要であると考えるに至った。
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