研究課題
研究の最終年度では、昨年までに開発したシステムの運用の結果、明らかになった課題を改善することであった。看護技術の評価観点と基準は、ルーブリック評価の活用で、行動レベルでの評価が明確になることで、その後の学生の技術改善に活かされた。学生からの評価も9割以上の学生が高評価を示した。しかしながら、学生評価と教員評価の相関が弱いことから、学生の自己評価能力の育成が課題となった。e ラーニングコンテンツの利用率は、概ね良好であった。この理由として、授業内のビジュアルテキストによる協同学習やタブレットの導入による学習支援アプリでの仮想空間における相互視聴が、学習動機づけとなった可能性が示唆された。以上から、学習支援アプリやタブレットを用いた学習環境により可能となった協同学習の効果を検証した。結果、教員や他学生による誤りの指摘の自覚が学習動機づけとなることが確認された。また、ビジュアルテキストを協同で活用することが動機づけとなり復習を促進し成績の上昇が確認された。さらに動画の相互視聴・相互評価による自己の省察が復習を促進し成績の上昇が確認された。
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すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)