研究課題/領域番号 |
15K11536
|
研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
高橋 美和 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (40322903)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 看護師 / 職業的アイデンティティ / フィリピン人 / 経済連携協定(EPA) |
研究実績の概要 |
日本とフィリピン間の経済連携協定(EPA)の合意に基づき、将来、フィリピン人看護師が日本の医療現場に就労し、日本人看護師と共に働く事が考えられる。その際、職業的アイデンティティの差異、低下による様々な弊害を避け、維持、発達させていく必要がある。そのため、これまで日本人とフィリピン人の看護学生および看護師の職業的アイデンティティの実態を調査した。その結果、日本人看護学生、看護師共にフィリピン人より有意に低かった。 そこで、本研究は日本人とフィリピン人看護学生の職業的アイデンティティの発達過程とその関連因子の差異を検証すること。また、日本人看護師の外国人看護師の受け入れ前後、フィリピン人看護師の来日前後での職業的アイデンティティの変化の有無を検証し、看護師の職業的アイデンティティ確立支援システムの開発を考察することを目的とした。 平成27年度は調査準備の年であり、必要物品の準備、調査予定機関を研究フィールドとして調査できるよう関係の構築に努め調査対象機関への研究継続の周知と啓発を図った。国内でフィリピン人看護師研修生を受け入れている病院の情報収集と調査実施可能施設の新規開拓と確保に努めた。また、フィリピンへの渡航、調査のため海外研究協力者と現在、調整中である。今後、さらに調査機関とのネットワークの構築、連携強化を図っていく。 また、これまでの調査結果および職業的アイデンティティに関する資料・情報収集と共に質問票の完成に向け見直し、修正を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究調査初年度である平成27年度は、国内の調査機関の新規開拓と確保と共に調査予定機関への研究の理解と協力の啓蒙、ネットワークの構築を図る必要があった。また、フィリピンの教育制度の変更により当初の研究計画書の変更を余儀なくされた。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、国内とフィリピンでの調査をスムーズに進められるよう情報収集と共に調査機関、研究協力者との連絡、調整を進める。また、研究計画書の修正を行い実施に向け準備する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
フィリピンの教育制度の変更により研究計画書の変更を余儀なくされ、当初の研究計画通りに調査を進めることができなかった。そのため研究実施に遅れが生じた。
|
次年度使用額の使用計画 |
研究計画書を修正し研究の実施を進めていく。国内、フィリピンでの調査に向け国内や海外旅費、謝金等が発生するため、それらに充当する予定である。
|