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2015 年度 実施状況報告書

文化的背景に基づいたケアリング能力を測定する尺度開発と看護学生の能力への影響要因

研究課題

研究課題/領域番号 15K11541
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

小野 聡子  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20610702)

研究分担者 梶原 江美  西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (00389488)
飯野 英親  西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (20284276)
伊東 美佐江  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードケアリング / 文化
研究実績の概要

わが国の文化的背景に基づいたケアリング能力を測定する尺度開発に向けての基礎資料とするために、Caring Ability Inventoryの日本語版について学会発表をした。また、日本と海外で求められる看護ケアリング能力の相違点を明らかにするために文献検討に着手した。海外文献について、データベースにPubMedとCINAHLを用い、「caring」「cultural diversity」「nursing」をキーワードとして検索をした。重複した文献を除いた147件から、特定の文化的背景を有する患者への看護について記述された9文献について検討した。
対象文献は全て移民である患者に対する看護に関するもので、そのうち3件は患者を対象としており、6件が看護師を対象とした研究だった。研究が行われた国は米国4件、スウェーデン2件、英国1件、サウジアラビア1件だった。ケアリングに影響する文化的多様性として、コミュニケーション、患者および家族の価値観、宗教、患者および家族が感じる民族主義、看護師の限られた文化的知識が挙げられた。国内文献に関しては、海外文献と同様のキーワードでは十分な文献抽出ができなかったため、キーワードについて再検討している。また、国際ケアリング学会へ参加し、教育に必要なケアリングの視点に関して示唆を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

国内文献では、十分な文献数が得られずキーワードの再検討が必要になったため、予定通りに進めることができなかった。一方で、海外文献に関しては最初の段階で抽出された文献数が多かった。国内文献が得られなかったため、海外文献を包括的に見ていくようにし、スクリーニングに時間を要した。本年度は、文献検討に加え、国内の看護基礎教育で使用される教科書、看護師国家試験の出題についての内容分析を行い、ケアリング能力の概念枠組みを検討する予定であったが、文献検討に時間を要し、概念枠組みの作成まで到達できなかったため、やや遅れていると評価した。

今後の研究の推進方策

今後は海外文献の検討結果および学会参加で得た情報に、国内文献の検討結果、国内の看護基礎教育で使用される教科書・看護師国家試験の出題の内容分析結果を加え、ケアリング能力の概念枠組みを検討する。それに基づき、患者および家族へのインタビューに向けて、インタビューガイドの作成と倫理申請を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、看護基礎教育で使用される教科書の分析まで進めることができず、予定していた教科書の購入を次年度に持ち越すことになった。

次年度使用額の使用計画

次年度使用額については、分析対象となる看護基礎教育で使用される教科書の購入に充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Caring Ability Inventory日本語版の信頼性・妥当性の検証2015

    • 著者名/発表者名
      小野聡子、飯野英親、梶原江美、本田輝子、末光順子、小田日出子、岩本テルヨ
    • 学会等名
      日本看護学教育学会第25回学術集会
    • 発表場所
      アスティとくしま(徳島県徳島市)
    • 年月日
      2015-08-18 – 2015-08-19

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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