研究課題/領域番号 |
15K11542
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
光本 いづみ 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (50461588)
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研究分担者 |
松下 年子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50383112)
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 緩和ケア看護師 / ネガティブ感情 |
研究実績の概要 |
研究2年目の本年度は、初年度に実施したインタビューについて質的に分析を進めた。初年度に抽出されたデータを洗練させ、再分析を行った。緩和ケア看護師の仕事におけるネガティブ感情をもたらす体験について探索的に検討するために、Mayringの質的内容分析の技法を用いて分析した。緩和ケアの仕事で経験するネガティブな感情をもたらす体験は、【価値観の対立による倫理的ジレンマ】【緩和ケア看護師としてのアイデンティティの危機】【緩和ケア看護師自身のグリーフ】【組織に対する報われない感】の4つのカテゴリーに集約された。現在、論文作成中である。得られた結果を基に最終年度は、緩和ケア看護師の感情労働と仕事困難感について量的に調査を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
質的データについて再分析、再カテゴリ化を行い洗練させることに時間を要した。また、その結果を質問紙調査に反映させることを考慮していたため、当初の予定では当該年度に質問紙調査を行う予定であったが、実施することができなかった。最終年度に、質問紙調査を実施することになり計画の遅延を余儀なくされた。
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今後の研究の推進方策 |
質的研究について、現在論文執筆中である。同時進行で、アンケート調査にむけて、現在事務手続き中である。事務より承認が下り次第、アンケート発送・回収を行い分析後、論文執筆に入る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
質問紙調査を当該年度に行う予定であったが翌年に繰り越すことになった。そのため質問紙調査に要する費用が翌年に繰り越しとなる。また、最終年度になるため、論文作成や投稿などに使用することが必要となった。
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次年度使用額の使用計画 |
質問紙調査は、地域がん診療連携病院に勤務する看護師1000名としていたが、インタビュー調査の結果地域がん診療病院に限らず緩和ケア病棟単独の看護師に実施することも必要と考えられたため、緩和ケア病棟単独の看護師1000名も追加する。その2000名に対する質問紙調査に必要な印刷・郵送・データ分析などの費用が必要経費となる。また、最終年度になるため、得られた結果をもとに論文を作成し投稿予定である。
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