研究課題/領域番号 |
15K11542
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
光本 いづみ 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (50461588)
|
研究分担者 |
松下 年子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50383112)
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 緩和ケア / 感情労働 |
研究実績の概要 |
平成27年度に実施予定としていた質問紙調査を実施した 対象と方法:全国の緩和ケア病棟に勤務する看護師1900名を対象とし、2017年6月に自記式質問紙調査を行った。 【結果】104施設893名(回収率54.7%)より回答が得られた。回答に欠損のあるものを除外し625名(有効回答率70.0%)とした。対象者の性別は602名(96.3%)、男性23名(3.7%)であった。年齢は20代が70名(11.2%)、30代199名(31.8%)、40代238名(38.1%)、50代113名(18.1%)60代以上5名(0.8%)であった。 感情労働に影響するがん看護に関する困難感の要因を重回帰分析(ステップワイズ法)で分析した。探索的理解に影響を及ぼす要因は「自らの知識・技術」「システム・地域連携」「看取り」であり、表層適応には「コミュニケーション」「医師の治療や対応」であり、表出抑制には「コミュニケーション」、ケアの表現では「自らの知識・技術」が関連していることが明らかになった。 【進捗状況】現在これらの結果を踏まえて論文作成中である。進捗が遅延したため、1年延長申請し論文執筆、学会での成果の公表に取り組む予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
質問紙調査の配布回収に時間を要した。また、その後の分析についてよりよく結果を報告するための分析方法を試行錯誤し、論文執筆についても再三推敲を重ねているため時間を要している。進捗が遅延しているため、投稿や学会発表など成果を公表するに至らなかった。そのため研究期間を1年延長し研究を継続する予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
研究分担者の指導を受け、意見を聞きながら論文を完成させ成果の公表をめざす。日本がん看護学会もしくは緩和ケア学会への投稿を考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
論文作成、投稿が遅延したために成果公表にかかる経費が使用されないままになった。研究期間を1年延長し、平成30年度に成果公表可能になるように鋭意努力したい。 使用計画:質的研究および量的研究の論文作成(英訳を依頼予定) 論文投稿 学会発表の旅費・ポスター作製など
|