目的は、看護教員と看護師の教授経験の分析から、看護学実習における生命倫理教育内容の教材化を明らかにすることである。方法は、「インフォームド・コンセント」と「カンファレンス」について看護学実習での教授経験を教員、経験あり看護師とない看護師に調査した。結果は、インフォームド・コンセントで抽出されたカテゴリーは39、教員と看護師が選んでいたのは〔看護ケア〕、〔理解〕、〔同意〕だった。一方、カンファレンスで抽出されたカテゴリーは52で共通カテゴリーはなかった。結論として生命倫理教育では個々の教授者の役割や経験が教材化に反映していた。臨床でケア経験を生命倫理の理解に体系的に繋げることは非常に重要である。
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