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2018 年度 実績報告書

改良型放射線防護服等の機能性とイメージに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K11545
研究機関弘前大学

研究代表者

西沢 義子  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (60113825)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード放射線 / 防護服 / 色 / イメージ
研究実績の概要

1.防護服の規格等に関する調査
防護服改良のための新たな示唆を得るために、規格に関する資料と国内企業8社のカタログ等から防護服の基準、色、サイズ等の資料調査を行った。防護服の規格は国際規格としてISOやEN等がある。国内ではJISがあり、主要な防護服の規格として化学防護服や放射性物質による汚染に対する防護服について規定されていた。サイズはS~XXL(または4L)まで各社3~5種類程度であった。色に関しては JISによる規定はなかった。放射線サーベイ等で使用されている防護服は化学防護服が主であり、色はホワイトの他にイエロー、レッド、オレンジ、グリーン等の原色に近い色が多かった。
2.改良型放射線防護服に関する調査
改良型防護服のイメージを明らかにするため、A大学被ばく医療研修スタッフ31名を対象に質問紙調査法により①放射線サーベイ時に検査者が着用する防護服として適切な色、②被ばく医療チームの医師、放射線サーベイ担当(診療放射線技師)、ホットエリア看護師、セミホットエリア看護師が着用する防護服として適切な色、③被ばく医療チームを編成する際、防護服の色を役割別にすることのメリットとデメリットについて回答を求めた。防護服の色としてホワイト、アイボリー、サーモンピンク、ライトグリーンの4色とした。一般住民ならびに自分が検査を受ける場合の色としてアイボリーが最も多く、前者は45.2%、後者は51.7%であった。被ばく医療チームリーダーを担う医師にはホワイト58.1%、放射線サーベイを行う診療放射線技師にはライトグリーン54.9%であった。ホットエリア看護師はサーモンピンク51.7%、セミホットエリア看護師はサーモンピンク45.2%で最も多かった。防護服の色を役割別にするメリットとして医療者の役割が一目で分かる、デメリットとして全国統一されていないため混乱が生じる、経費がかかるなどがあげられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] Impressions of Hazmat Suits Based on Color2018

    • 著者名/発表者名
      Nishizawa Yoshiko, Aizu Keiko, Kudo Kohsei, Takase Sonoko, Tsuchiya Ryoko, Noto Yuka, Kitamiya Chiaki, Hosokawa Yoichiro
    • 雑誌名

      Open Journal of Nursing

      巻: 08 ページ: 879~888

    • DOI

      10.4236/ojn.2018.812066

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] STUDY ON COLOR OF HAZMAT SUIT OF MEDICAL STAFF WORN ACCOR DING TO ROLES IN THE RADIATION EMERGENCY MEDICINE TEAM2019

    • 著者名/発表者名
      Nishizawa Y, Aizu K, Takase S, Tsuchiya R,Noto Y, Kitamiya C, Hosokawa Y
    • 学会等名
      The 22nd EAFONS (East Asian Forum of Nursing Scholars)
    • 国際学会
  • [学会発表] MERITS AND DEMERITS OF SELECTING THE COLOR OF HAZMAT SUIT WHEN WORKING IN THE RADIATION EMARGENCY MEDICINE TEAM2019

    • 著者名/発表者名
      Aizu K, Tsuchiya R, Takase S, Nishizawa Y, Noto Y, Kitamiya C, Hosokawa Y
    • 学会等名
      The 22nd EAFONS (East Asian Forum of Nursing Scholars)
    • 国際学会
  • [学会発表] 防護服の規格等に関する資料調査2018

    • 著者名/発表者名
      西沢義子,野戸結花,北宮千秋,會津桂子,高瀬園子,土屋涼子,細川洋一郎
    • 学会等名
      日本放射線看護学会第7回学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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