研究成果の概要 |
東日本大震災により避難搬送された透析患者は、研究期間中(2011年3月11日~2017年3月3日)、分析対象537人中120名が死亡、非避難者の死亡率は0.14/1,000人日、避難者は0.10/1,000人日だった。年齢と入院回数が統計学的有意に死亡に関連し、避難者と非避難の間には統計的に有意な差はなかった。適切な選択のもとに搬送が行われたと推察される。条件を限定しながらも継続でき、さらには避難後速やかに透析を開始できれば、長時間の避難に関連する健康リスクを回避できる可能性があると示唆される。 また、長期的な医療・看護のマネジメントにおいては、地域内での人材育成急務の課題である。
|