研究課題/領域番号 |
15K11551
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
操 華子 宮城大学, 看護学部, 教授 (40209739)
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研究分担者 |
村田 裕美 宮城大学, 看護学部, 助教 (40735982) [辞退]
川上 和美 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (90638769)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | コンピテンシー / 感染予防実践者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は以下の3つである。目標1 グローバルな視点を含めた感染予防実践者である看護職のコンピテンシーの実態を把握するための質問紙を開発し、妥当性を評価すること、目標2 米国、英国、日本において、作成した質問紙を用いて、各国の感染予防実践者である看護職のコンピテンシーの実態について把握すること、目標3 米国、英国、日本の感染予防実践者である看護職のキャリアレベルごとに共通して求められるコンピテンシーを明らかにすること、である。平成28年度の当初の計画は、平成27年度に作成した質問紙(試案)の妥当性の評価と本調査の実施であった。 米国、英国における感染管理・感染予防担当者の学会に参加をし、特に米国においては学会による感染予防担当者のためのキャリアディベロップメントのためのコンピテンシーマップが発表され、各段階に求められるコンピテンシーを獲得するための教育や研修の場の充実が図られている現状が明らかになった。 各キャリア段階(新人、一人前、中堅者、熟達者)にある67名分のインタビューデータを用いて質問紙のための以下の8つの内容に関する質問項目リストを作成している。1.感染プロセス、2.サーベイランスとアウトブレイク調査、3.IT技術、4.感染予防実践、5.マネージメントとリーダーシップ、6.患者安全・質の改善、7.教育と研究、8.職業感染予防(労働衛生)。質問項目リストの最終版を完成すべく作業を進めている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成28年度は、予定と比べ研究の進行が遅れている。感染予防実践者である感染管理認定看護師の行動特性を収集したインタビューから抽出しているが、分析対象のインタビュー量が多く、当初見積った時間よりも多くの時間が分析作業にとられた。
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今後の研究の推進方策 |
申請時の予定よりは大幅に遅れているが、現在、感染予防実践者である感染管理認定看護師の行動特性の抽出をすすめ、質問紙のための質問項目リストの作成を行っている。平成29年度前半には全質問項目リストについてデルファイ法を用いて洗練させ、予備調査を実施し、質問紙を完成させる予定である。この作業をすすめる上で、新たに研究協力者を数名依頼し、作業分担をしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究全体の進行が遅れているため、本年度の使用予定の研究費を次年度に使用することとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
質問紙開発のためのデルファイ法、予備調査、本調査を実施するために、次年度使用する予定である。
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