本研究は、交代制勤務に従事している看護師の健康危害を回避するために、自身の呼吸に注意を向けるマインドフルネスの実践(以下、マインドフルネスの実践)を組み合わせた睡眠衛生プログラムを開発することである。 平成30年度は、前年度に引き続きマインドフルネスの実践効果を心理的側面と生理的側面から評価した。具体的には、本研究に同意が得られた健常な成人女性を対象にマインドフルネスの実践を3週間実践してもらい、この課題の実施前後にFive Facet Mindfulness Questionnaire日本語版の質問紙票への自己記入を求めた。また、対象者のマインドフルネスの実践開始前、実践中、実践後の自律神経活動と脳波、気分尺度を測定し、マインドフルネスの実践効果を検証した。 当該研究期間内に、学習理論の基づいた交代制勤務看護師に対する睡眠衛生教育プログラムの実践効果を生理学的・行動学的観点から検証することができなかったため、今後の課題としたい。
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