研究課題/領域番号 |
15K11554
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
星野 純子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授(移行) (50369609)
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研究分担者 |
古川 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授(移行) (40290035)
橋本 麻由里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授(移行) (40228424)
武藤 英理 大垣女子短期大学, その他部局等, 講師 (60724317) [辞退]
西田 友子 椙山女学園大学, 看護学部, 講師 (70621762)
堀田 将士 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (30769625)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 看護管理学 / 看護師 / 人材育成 / 看護実践能力 / キャリア発達 / 学習 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護師の看護実践能力とキャリア開発を担う臨床教育指導者が用いる看護師育成プログラムを構築することを目的としている。具体的には、看護師が受けた教育が測定できる質問紙を開発し、看護師が受けた教育と看護実践能力、キャリア発達との関連をみる質問紙調査から教育の効果を明らかにする。 本年度は、主に昨年度に実施した愛知県および岐阜県内の病院に勤務している看護師と高齢者施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設)に勤務している看護師を対象とした本調査のデータベースを作成し、看護師の臨床教育による学習と看護実践能力との関連を明らかにするための解析を行った。看護師の臨床教育による学習は、【看護の基本の習得】【仕事に対する視野の拡大】【人としての自己の成長】【自部署での業務能力の習得】【看護職としての自律性の習得】の5つの下位因子より構成した。看護実践能力は、開発者から了承を得て4つの概念のもと13のコンピテンスから構成される看護実践能力自己評価を用いた。単変量解析の結果、看護実践能力13のコンピテンスすべてと臨床教育による学習5因子は、相関係数0.13-0.33の範囲ですべて有意な関連がみられた。重回帰分析の結果、看護実践能力13のコンピテンスすべてに関連がみられた臨床教育による学習の因子は、【看護職としての自律性の習得】と【人としての自己の成長】であった。看護の専門職者として看護師の業務を自律的に行うことを学習すること、また、自己理解など自分自身が人として成長することが看護実践能力の高さに影響することが示唆された。 一部の調査結果については、病院や高齢者施設での教育に役立ててもらうために、調査にご協力いただいた病院および高齢者施設の看護責任者へ提供した。
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