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2015 年度 実施状況報告書

新卒看護師のアサーティブネス尺度開発とアサーティブネスがバーンアウトに与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 15K11560
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

鈴木 英子  国際医療福祉大学, その他の研究科, 教授 (20299879)

研究分担者 丸山 昭子  共立女子大学, 看護学部, 准教授 (20338015)
吾妻 知美  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90295387)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード新卒看護師 / アサーティブネス / 尺度 / バーンアウト
研究実績の概要

アサーティブな自己表現は対人関係を良好にすると報告されている。我々は、新卒看護師のアサーティブネスがバーンアウトの影響要因であることを明らかにした。しかし、使用した測定尺度は、世界での使用頻度が最も高いRathus assertiveness schedule の日本版であるが、日常的な自己表現方法は図れるが、職場での日本の新卒看護師の自己表現は測定できないと危惧された。そこで、質的研究により日本の新卒看護師がアサーティブになれない状況を明らかにし報告した。
本研究ではこの質的研究をもとに新卒看護師のアサーティブネス測定尺度を開発する。さらに、アサーティブネスがバーンアウトに与える影響を明らかにする。これらから、
新卒看護師のストレスの緩和及び医療事故防止に役立つアサーティブネス特性を明らかにする。
平成27 年:新卒看護師の職場におけるアサーティブネス尺度の開発
関東圏の400 床以上の病院の新卒看護師約354 名に自記式質問紙法を行い新卒看護師の職場でのアサーティブネスを測定する尺度を開発するための調査を行った。次に協力が得られたため平成28 年に行う予定であった新卒看護師の職場でのアサーティブネスがバーンアウトに与える影響を明らかにするための研究に着手した。
関東の大学病院及び教育機関(看護学部、医療福祉学部など)を持つ病院(精神病院を除く)のうち病床総数400 以上の病院及び国立病院機構の病院に対し、27 年4 月から勤務する常勤の新卒看護師1310名を対象とし、自記式質問調査を郵送留め置き法にて実施した。有効回答795名であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

関東圏の400 床以上の病院の新卒看護師約354 名に自記式質問紙法を行い新卒看護師の職場でのアサーティブネスを測定する尺度を開発するための調査を行った。このおり、影響要因の縦断調査を依頼したところ、横断ならとの回答であった。このため関東東海約20の大学病院に縦断調査を依頼したところ、やはり横断調査であればという回答が12病院から得られ、8病院からは調査の協力はできないと断られた。このため12の大学病院に横断調査を依頼。さらに関東東海の国立病院機構に打診し、対象数1000名を目指して依頼したところ、5病院で了承を得た。

今後の研究の推進方策

すでに調査は終了した。1310名中795(60.6%)の有効回答が得られた。当初の予定で縦断研究が難しい場合は、パス解析にて影響要因を明らかにすることにしていた。有効回答が795名得られたことにより、研究計画書で示した通り、パス解析にて影響要因を明らかにする予定である。
今年度は、パス解析により新卒看護師のアサーティブネスのバーンアウトへの影響を明らかにし、次年度これらから、新卒看護師のストレスの緩和及び医療事故防止に役立つアサーティブネス特性を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

代表は、調査を前倒ししたため20万円前倒しし、そのうちの未執行額が28577円である。
分担研究者の吾妻先生は、未使用なし、丸山先生は30000円未使用であった。
これは、当初予定では10万円の分担を予定していたが、調査を前倒ししたため30000円となった。成果発表の年度まで取っておくとのことであった。

次年度使用額の使用計画

今年度は、昨年丸山先生に分担できなかったので170000円、吾妻先生には50000円の旅費、物品費を支払う予定である。また、スイスでの成果発表のため旅費が必要であるため、おおむね予定通りとなる。

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公開日: 2017-01-06  

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