研究課題/領域番号 |
15K11562
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
冨樫 千秋 千葉科学大学, 看護学部, 教授 (40312897)
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研究分担者 |
藤本 一雄 千葉科学大学, 危機管理学部, 教授 (00313362)
大塚 朱美 千葉科学大学, 看護学部, 助教 (30738927)
石津 みゑ子 千葉科学大学, 看護学部, 教授 (50258985)
鈴木 康宏 千葉科学大学, 看護学部, 助手 (60737170)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 地震 / リスクマネジメント / BCP |
研究実績の概要 |
平成29年度全国の病院に勤務する356名の看護部長を対象としておこなった質問紙調査の結果、以下のことが明らかになった。 1.勤務している病院の現状の病院災害対応計画の中での課題としては【意識の低さ】【意識を行動につなげることができないこと】【マニュアル・アクションカード・訓練】【設備・通信システム・備蓄】【教育・研修・人材育成】【多職種・地域との連携】【患者の受け入れ・受け入れ先】【ボランティアの受け入れ】【患者の搬送・避難の方法】【職員の確保、参集、周知】【トップマネジメントのうまくいかなさ】【何が課題かわからない状況】【地震以外で想定される災害の対策が不十分】の13カテゴリが明らかになった。 2.災害対応計画の中でとくに工夫していることとして【防災マニュアルの改訂・周知】【防災マニュアルの整備】【職員の行動基準】【防災訓練の実施】【生活用品・電気等の整備】【地域住民の避難場所の確保】【災害時対応】【多職種/地域との役割分担・連携】の8カテゴリが明らかになった。3.熊本地震後新たにとりいれた災害対応計画の内容として【備蓄】【マニュアルの作成・改定】【情報収集・連絡・共有】【訓練実施】【シミュレーション】【患者・避難者・DMAT・支援物資の受け入れ体制受け入れ体制】【研修参加】【想定追加】【物品準備】【アクションカード】【電子カルテ・患者データの保管体制】【職員参集】の12カテゴリが明らかになった。 これらのことから、看護管理者がBusiness Continuity Planに基づいて災害対策を考えていること、熊本地震後はより実際に即した対策をとりいれることが浮彫りになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度に看護部長に看護師に関係するBCPの考え方に基づいた病院災害対応計画の現状と課題を明らかにする調査を実施した。この結果を踏まえて平成30年度以降の介入研究につなげられると考えられるから。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度までの研究結果から、当初の予定通り、地震対策や地震の対応として有効なものを検討し、平成30年度以降に介入研究を実施し、効果を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度予定したよりも費用がかからなかったため、繰り越すことになった。
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