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2017 年度 実績報告書

ジェンダーの視点からみた介護が就労に及ぼす影響および社会的損失

研究課題

研究課題/領域番号 15K11565
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛

研究代表者

仁科 聖子  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (40449062)

研究分担者 西岡 笑子  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (70550797)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード就労介護者 / インフォーマルケア費用 / 要介護高齢者 / 介護時間 / 社会的損失
研究実績の概要

本研究の目的は、要介護高齢者を介護する就労者の身体的、心理的および経済的負担による社会的損失を明らかにし、ジェンダーによる影響を明らかにすることである。対象者は、要介護高齢者を在宅で介護している者(65歳以下)とし、オンラインによる調査を実施した。
対象者は678名(有効回答率99.1%)、男性が467名(68.8%)、女性211名(31.1%)、平均年齢は53.6歳であった。就労者は485名(71.5%)、介護を理由に離職した者193名(28.5%)で、女性より男性の方が離職していた(p<0.005)。介護期間は平均4.6年、介護協力者がいる者は509名(74.4%)で見守り、買い物、家事などの協力を得ていた。在宅介護サービスは通所介護380名(55.6%)、訪問看護130名(19.0%)、訪問介護118名(17.3%)などを利用していた。就労介護者の介護時間は平均1704.3時間/年、インフォーマルケア費用は平均217.9万円/年程度を行っていた。収入の平均は383.1(±374.1)万円/年、就労者474.6 (±392.1)万円/年、離職者153.2(±177.7)万円/年、就労変更後の収入は、男性より女性の方が収入が減少していた(P<0.005)。
平成29年度の追加調査では、プラチナくるみん認定企業(150社)の従業員(就労介護者)3000名を対象に企業における介護者への支援を明らかにした。対象者は136名(4.5%)から回答が得られた。有給休暇100名(73.5%)、半日単位・時間単位の休暇76名(55.9%)、介護休暇56名(41.2%)を利用していた。
就労介護者は在宅介護サービス、企業による支援を受け就労継続していたが、離職を余儀なくされている者もいた。介護による労働力の喪失は社会的損失につながるため、介護者が働き続けられる包括的な介護支援が必要である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 要介護高齢者の家族介護者へのプログラム介入に関する文献検討2018

    • 著者名/発表者名
      仁科聖子,西岡笑子,横山和仁,松川岳久,飯島佐知子,北村文彦
    • 学会等名
      第88回日本衛生学会学術総会
  • [学会発表] 介護者の性別による介護が就労に及ぼす経済的な影響2017

    • 著者名/発表者名
      仁科聖子,西岡笑子,横山和仁,松川岳久,飯島佐知子,北村文彦
    • 学会等名
      第82回日本健康学会総会
  • [学会発表] 育児と介護を同時に行う女性の就労に関する文献レビュー2017

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子,仁科聖子,松川岳久,横山和仁
    • 学会等名
      第82回日本健康学会総会

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公開日: 2018-12-17  

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