研究課題/領域番号 |
15K11571
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
渡邊 智恵 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (00285355)
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研究分担者 |
西上 あゆみ 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (30285324)
藤井 知美 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (30734008)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 災害看護 / 専門看護師 / 役割 |
研究実績の概要 |
平成27年度に、災害看護関係の大学院修了生を対象としてアンケート調査を行い、平成28年度に全国にある災害看護・保健関係機関に、災害看護専門看護師に期待する役割に関する聞き取り調査を実施し、さらに文献から抽出をした内容を含めて「災害看護専門看護師に期待する役割(案)」(76項目)を作成した。その「災害看護専門看護師に期待する役割(案)」を平成29年度はアンケート調査により精錬した。 対象者は、大学で災害看護学を教育している教員を抽出した(29名)。調査期間は、平成29年11月~平成30年1月末である。調査項目は、基本属性とともに、「災害看護専門看護師に期待する役割(案)」の枠組みに関する調査で、抽出した内容をランダムに配置し、専門看護師の6つの役割のどれに該当するのかについて調査(該当する、いずれにも該当しないの2択)をした。分析方法は、役割毎に半数以上が該当すると回答した項目を合意があるとみなし、それ以外の項目については見直しをした。なお、日本赤十字広島看護大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施した(1708)。 29名に郵送でのアンケート調査を行い、15名から回答があった(回収率52%)。年代は40歳代から60歳代以上までで、災害看護教育に携わっている場所では、大学(学部のみ)が10名、大学院教育が2名、CNS教育を含む大学院教育が3名であった。教育の経験年数の平均は約20年で(最小10年、最大32年)であった。予め研究者らが検討した役割と対象者の50%以上が該当すると回答した項目は53項目あり、その一致率は69%でほぼ妥当であると考える。しかしながら、災害看護CNSに求められる「実践」については、備えの時期からの教育活動や調整活動を含めて「実践」という回答があり、災害看護CNSの実践活動は幅広く捉えることができ、今後検討すべき課題であることを確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度については、「災害看護専門看護師に期待する役割(案)」について検討したうえで研究方法を精錬するため、倫理審査までは毎月会議を開催し、9月に倫理審査の承認を得て、研究計画通りに実施11月に調査することができた。ただ、回収率が悪かったために、12月に催促をしてデータ収集期間を1月中旬までとして延長した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、更に対象者を拡大し、「災害看護専門看護師に期待する役割(案)」を精錬していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究結果を更に精錬するために、より多くの対象者からの意見をきくため、アンケート調査を実施する予定である。
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