研究課題
合併症のない植込型補助人工心臓患者は在宅での生活が可能である。しかし、在宅管理患者は、脳血管障害やドライブライン皮膚貫通部の感染、機器トラブルなど重篤な合併症のリスクを抱え、不安を感じながら生活している傾向にある。本研究では、患者と医療者、さらに医療者間の情報共有を目的に、患者が自己の状態を入力し、その内容を医療者がリアルタイムに確認するための在宅管理支援アプリケーション(LVAD@home、LVAD@care)を開発した。これまで5名の患者を対象に試験運用を実施してきた。今年度は、これまで使用してきた対象者と医療者の意見を収集し、それをもとにアプリの改修を行った。主な改修事項は、グラフの表示内容、入力内容一覧の表示方法、写真の表示方法の変更であり、医療者が患者の入力内容を確認しやすくなることを目的に実施した。また、以前より要望の多かった通知機能を追加した。さらに、栄養士による栄養指導を実施することを目的に、患者の入力項目を追加した。栄養士によるアプリを介した指導については、今後実施する予定である。