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2015 年度 実施状況報告書

在宅で療養する慢性心不全患者の自己管理と患者を支える家族の支援に向けた実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 15K11587
研究機関広島大学

研究代表者

二井谷 真由美  広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 講師 (30326441)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード慢性心不全 / 在宅 / 自己管理 / 家族
研究実績の概要

本研究は、慢性心不全と診断され外来通院している患者と家族に対し、自由記述欄を設けた自己記入式半構成的質問紙を用いた横断調査を実施することにより、① 在宅で療養している心不全患者と家族の心理状態(抑うつ、不安)とQOL、家族の負担感について明らかにすること、② 患者のセルフケア行動に、患者と家族の心理状態が影響を及ぼすか否かを明らかにすること、さらに③ 患者と同居する家族が抱く困難感や必要とする支援について、その内容を具体的に明らかにすることを目的としている。
調査協力施設との協議の中で、質問項目の追加および修正などが意見として出たことから、再度、文献検討や現状調査を行い、質問項目の精査を行なった。また、当初の計画では、目標症例数を300ペアとしていたが、質問項目の修正に伴い解析方法を追加したことから500ペアと増加させた。そのため、27年度から質問紙を配布する予定であったが、倫理審査への提出などが遅れ、質問紙の配布開始が28年度4月からとなった。
計画に遅れは出たものの、本研究の結果を、家族への支援を含めた再入院予防のための包括的疾病管理プログラム構築へとつなげることを目的としていることから、現状を照らし具体的な示唆が得られる質問項目へと修正できたことは意義のあることである。
現在、対象者への質問紙配布は順調にすすんでいる。配布期間を計画より6カ月間延長し、目標症例数500ペアの到達を目指し、より詳細な結果が得られるよう研究を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

27年度中に質問紙の配布を行う予定であったが、研究協力施設との協議の中で、質問項目について追加や修正の希望があったため、再度、文献検討を行い、質問項目の精査を行った。
その結果、倫理審査への提出などに当初予定の時期より遅れがでたが、現在は倫理委員会の承認を得、質問紙・返信用封筒の準備も整い、対象者への配布を開始している。

今後の研究の推進方策

質問紙開始前に研究協力施設との協議を密に行い必要な修正を行って研究を開始したことから、すべての施設が研究目的と内容、意義について熟知した上で研究を行っている。対象者への配布も順調に進んでいることから、スタートは遅れたが、研究期間内に意義のある結果が得られると考える。

次年度使用額が生じた理由

質問紙作成が予定より遅れたため、尺度使用料や印刷費が未使用となった。また、データ入力を行うための研究支援者雇用も先送りとなった。

次年度使用額の使用計画

質問項目が確定したことから、尺度使用料、印刷費が確定した。また、質問紙の配布も開始したので、データ入力のための研究支援者を雇用し、27年度未使用となった研究費を使用する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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