研究課題/領域番号 |
15K11593
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
浅井 美千代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (20212467)
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研究分担者 |
青木 きよ子 順天堂大学, 医療看護学部, 特任教授 (50212361)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / セルフケア支援 / セルフマネジメント支援 / 関節保護 |
研究実績の概要 |
関節リウマチ患者のセルフマネジメント実践状況を測定する質問48項目を試作し、149名を対象に分析した。その結果、探索的因子分析では、最終的に23項目となり、<関節リウマチと共に生きる方法を洗練する>8項目、<生活の充実に向け工夫する>5項目、<関節リウマチの養生法を実践する>4項目、<身近な支援を活用する>3項目、<身体状態をモニタリングする>3項目の5因子構造となった。確証的因子分析におけるモデル適合度指標は、GFI=0.804、AGFI=0.759、CFI=0.861、RMSEA=0.078であり、一般的なモデル受容の目安となる値には達していなかった。尺度全体のCronbach's α係数は0.887、各因子は0.714≦α≦0.884で、外的基準尺度とも有意な関連性が認められた。尺度得点の高得点群と低得点群との2群間において比較検討した結果、生物学的製剤の使用経験、疾患・症状管理の必要性の自覚、自己効力感、心理的支援、QOLなどに有意差があり、関節リウマチの病状に差はみられなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
関節リウマチ患者を対象に、前年度試作した関節リウマチ患者のセルフマネジメント実践状況を測定する質問項目、外的基準尺度、セルフマネジメントの影響要因から構成した質問紙調査を実施し、セルフマネジメント尺度の信頼性と妥当性を検討した。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度に実施した調査について、統計的検討を行い、研究成果の精度を高める。 その結果を学会発表し、論文投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
セルフマネジメント尺度開発のためのデータ収集に時間を要し、分析時間を十分にとれなかった。そのため、研究成果の精度を高めるための統計的検討を行うこと、また、その結果を学会発表し、論文投稿するために使用する予定である。
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