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2019 年度 実績報告書

血友病医療における病院と在宅をつなぐ看護ケアの検証

研究課題

研究課題/領域番号 15K11598
研究機関大阪府立大学

研究代表者

九津見 雅美  大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (60549583)

研究分担者 大村 佳代子  兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (30722839) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード血友病 / 保因者 / 看護師 / 連携
研究実績の概要

2019年度は血友病患者・家族・保因者への看護プロセスの現状、病院と在宅をつなぐ看護ケアの知識、技術と役割についての実態の広がりを明らかにすることを目的とした質問紙調査を実施した。調査対象は平成30年度の血液凝固異常症全国調査報告書に記載されている調査協力施設436施設に勤務し血友病患者への看護ケア経験を有する看護師である。1施設あたりの配布数は診療所に2部、病院に3部とし、調査票発送部数は全体で1245部とした。106部回収(回収率8.5%)、この106部のうち16部が調査への不同意、3部が調査票への基本属性未回答のため分析対象から除外した結果、87部を分析対象とした。
1.対象者の基本属性:女性が85名(97.7%)、平均年齢は43.3±9.5歳(範囲23-62)であった。「病院」に勤務されている者が72名(82.8%)で最も多かった。
2.血友病患者への看護ケア経験:「20歳以上」の血友病患者の看護経験のある方が66名(75.9%)と最も多かった。
3.血友病患者の通院者数分類別(5人以下と6人以上)にみた分析結果:通院者数が多い場合、「自己注射手技習得指導」「製剤溶解・後片付け」「出血の記録」「運動の推奨」「血友病性関節症予防方法」「社会性を育むためのサポート」「患者交流会の提供」「自己注射への不安・疑問」「出血に対する不安」「病気開示に関する悩み」など多くの項目においてケアの実施割合が高かった。
4.他職種・他機関との連携:ケアを行う際の連携の有無については「連携あり」が65名(74.8%)であった。連携を行った職種は「医師」が90.8%と最も多かった。在宅での生活を円滑に送るために連携を行った機関の有無については「連携あり」が26名(29.9%)であり、連携機関として「学校」が50.0%と最も多く、次いで「保育所」30.8%、「訪問看護」26.9%であった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 血友病患者とその家族への支援に関する文献検討2020

    • 著者名/発表者名
      九津見 雅美,川﨑 緑,大村 佳代子,西村 佳子,牛尾 里美,中島 由記子,中塚 朋子,松原 千恵,蘭 由岐子
    • 雑誌名

      大阪府立大学看護学雑誌

      巻: 26 ページ: 39-46

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 出血性疾患を有する患者が自身の病いを知ること2019

    • 著者名/発表者名
      九津見 雅美、大村 佳代子
    • 学会等名
      日本看護科学学会
  • [学会発表] Experiences encountering ‘hemophilia’ among mothers of people with hemophilia2019

    • 著者名/発表者名
      Masami Kutsumi, Kayoko Omura, Satomi Ushio, Yukiko Nakashima, Yoshiko Nishimura
    • 学会等名
      International Congress Nurse
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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