研究課題/領域番号 |
15K11631
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研究機関 | 活水女子大学 |
研究代表者 |
井口 悦子 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (20363476)
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研究分担者 |
鈴木 志津枝 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00149709)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 終末期ケア / 家族看護 |
研究実績の概要 |
現時点で、研究協力者は4家族である。以下、逝去前の患者と家族が共に実施するライフレビュー・インタビューにおける留意点を示す。 1.現在の家族関係について話すことを躊躇される状況:初回のライフレビューインタビューに参加していない家族がいる場合やすでに死別されている家族員との関係性については、話すことをためらうことがある。そのことを念頭に置き、積極的に聞くことは控え、話さなくても良いことを伝える。また、初回ライフレビューインタビューの際に、参加している家族との関係性についても同様の場合は、患者自身の生い立ちや自身の親との関わりなどがその後の人生の価値観や子育て、仕事のへの向き合い方にどう影響しているのかなどから、今の家族内で大事にしている価値とのつながりについて発問をする。 2.患者の話に耳を傾けたいと家族が希望する場合:特に親子の場合、初回のライフレビューインタビューでは、家族は患者である親の語りに耳を傾けたいと希望されることがある。その場合、初回のライフレビューインタビュー後の家族のみのインタビューの際に追加したい内容や家族自身の思いが語られる。これらをもとに、2回目の確認のためのライフレビューインタビューにて、患者・家族間の円環的なコミュニケーションを促進する発問をする。 また、本調査全体を通して、協力者の職業や家族構成など、研究結果に影響を与えない内容で個人が特定される可能性があるデータは匿名化する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者の所属が変わり、研究協力者を推薦してもらう施設との関係の構築に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
新しいフィールドにて研究協力者を募り、データ数を増加していく。また、臨床の看護師が、ライフレビューインタビューのインタビュアーになれるように、インタビューの手順だけでなく、留意点についても研究結果として示していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究者の所属が変わり、新たなフィールドの開拓に時間を要したため、データ収集を追加できなかったため、人件費・謝金を使用しなかった。次年度は計画的にデータ収集していく。
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