研究課題/領域番号 |
15K11646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
大釜 徳政 創価大学, 看護学部, 教授 (50382247)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 口腔癌患者 / リワークプロセス / 会話明瞭性アセスメントツール |
研究成果の概要 |
本研究は、舌・口腔領域の切除による器質性構音・音声機能低下を抱える口腔癌患者を対象として、会話明瞭性アセスメントツールを開発し、その信頼性と妥当性を検証することを目的とした。 信頼性は、安定性の検討一定の信頼性が認められた。妥当性は、構成概念妥当性の検討のためにおよび妥当性を検討し、【発音に対する家族・親しい友人の理解】に関する8項目、【職場の上司・部下・同僚との会話正確さ】に関する7項目、【渉外・顧客との会話流暢性】に関する7項目が抽出された。今後、継続的に対象者を増やし、職業別、術式別に会話明瞭性アセスメントツールの安定性について検証をする必要がある。
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自由記述の分野 |
がん看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.患者の必要とする正常構音と言語及び患者特性から就業復帰を見据えた会話明瞭性の到達度を客観的に判断することができるようになり、テーラーメイド医療という視点から患者個々の就業復帰背景に応じたがんリハビリテーションの質の向上に一翼を担うことができる。2.これまで多くの手間、コストならびに患者の負担となっていた構音調査が不要となり、患者の会話明瞭性に対する簡便かつ迅速な臨床判断を可能とする。 3.施設間の医療格差を問わず、医療者の誰でもが同じように患者の必要とする会話明瞭性を具体的数値で表すことができるようになるため、情報の共有が食事支援におけるチームアプローチを円滑する上で重要な鍵となる。
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