研究実績の概要 |
目的:低出生体重児の胎児期から幼児期の身体的発育と母親のライフスタイルおよび養育との関連を明らかにすることである。研究デザインは質問紙調査、分析はケースコントロール調査である。分析対象はケース群(極低出生体重児: VLBW(Very Low Birth Weight)は1歳6ヶ月児は20名(男:65%,女:35%,単胎:55%,双・品胎:40%)、3歳児は20名(男:55%,女:45%,単胎:65%,双・品胎:35%)の合計40票である。コントロール群(正常体重児:保育園(3施設)は3歳児では男:52%,女:48%,単胎:98%,3-6歳児では103名であり、男:49%,女:51%,単胎:97%の合計153票である。単純集計結果では、両群の食生活ではよくのむ飲み物は3歳児では「お茶」75-90%, 「水」24-30%「市販ジュース」18-30%の順で多いが、VLBW群は2番目に「スープ」35%であった。3歳児以降では両群ともほとんど、「お茶」90%、「水」25%であった。おやつの種類は出生体重と年齢に関係なく、両群とも「ビスケット・スナック・せんべい」が最多で(58%-100%),次いで「果物」「ヨーグルト」の順であった。毎日の朝食の頻度はVLBW群3歳児は80%であったが3歳時以降では100%であった。一方、正常児群は年齢に関係なく88%であった。毎日朝食をしない理由は3歳児の両群とも「子どもの食欲がない」であった。就寝は年齢に関係なく両群とも最多は「9-10時」でありVLBW群では11時までに就寝していた。遊びはVLBW群は室内(「積み木・ブロック」80%、「絵本」45%、「お話」45%)、正常児は(「砂・水遊び」40%、「積み木・ブロック」38%)が上位を占めた。子育て不安「あり」は3歳児VLBW群80%,正常児群は48%、3歳児以降では同様に60%,58%であった。
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