研究課題/領域番号 |
15K11670
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584326)
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研究分担者 |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | Maternal Confidence / 低出生体重児 / 看護介入プログラム |
研究実績の概要 |
本研究では、低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラムの開発に向けて、1.低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceの特徴を明らかにする、2.低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを高める要因および看護介入について明らかにすることを目的に研究に取り組んだ。本年度は、低出生体重児(2500g未満)を出産した出生後1年6ヶ月までの児を抱え、現在、児の健康状態が良好な母親を対象に、倫理的配慮のもと、インタビューを実施した。インタビューで得られたデータは事例毎に質的帰納的方法で分析を行った。得られたデータから、低出生体重児を抱える母親のMaternal ConfidenceおよびMaternal Confidenceに影響した要因・看護援助について抽出しコード化し、類似した意味をもつコードをまとめカテゴリー化をおこなっている。 現在、低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceの構造として「児の順調な成長・発達」「この子らしさの理解」「段階をおった育児技術の習得」「児との相互作用のなかでの愛着・育児の喜び」等7つの局面が抽出された。また、低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを高めていく局面、脅かす局面が抽出された。これらの結果をふまえ、看護介入として「低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを育む看護介入」「低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを高めていく看護介入」「低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceへの脅かしに寄り添う看護介入」の看護介入内容・方法を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、研究計画としてMaternal Confidenceの看護介入プログラム作成の考案、看護介入実施予定であった。Maternal Confidenceの看護介入プログラムの作成として、集団での実施および個別での実施での案の検討に時間を有し、作成および実施までいたらなかった。
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今後の研究の推進方策 |
Maternal Confidenceの看護介入プログラムの作成に向けて更にプログラムを実施可能なものへと洗練化していく。また、研究計画を変更とし、本年度、Maternal Confidenceの看護介入プログラムの実施および評価をおこなっていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度、予定していたMaternal Confidenceの看護介入プログラムの洗練化、実施まではいたらなかった。そのため、看護介入プログラムの実施時に必要なモデル人形等の設備費、および謝金等が未使用の状況であった。また、プログラムの洗練化に向けたスーパーバイズを受けるための旅費・人件費もまた未使用の状況となったため。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度、看護介入プログラムの洗練化に向けて、専門職者からのスーパーバイズを受け、人件費・謝金として使用予定とする。また、看護介入プログラムの実施に向けて、必要な備品および謝金として使用予定とする。
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