本研究では、低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラムの開発を目的に研究に取り組んだ。平成29.30年度では、低出生体重児を出産した児を抱える母親を対象としたインタビューにもとづき抽出した看護介入の局面をふまえて、看護介入プログラムを作成した。 低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラムは【低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを育む看護介入】を中核に【低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを支えていく看護介入】、【低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceへの脅かしを共に支える(寄り添う)看護介入】から構成される。倫理的配慮のもと、臨床経験3 年以上の周産期領域および地域の看護師・助産師・保健師5名によるフォーカスグループインタビューを実施し、『低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラム』の活用可能性、追加すべき事項、考慮すべき事項などの意見を聴取した。結果、本看護介入プログラムは、児の退院後早期の時期を主としたプログラムを発案としていたが、退院前後および長期の視点でも活用可能であること、母親のConfidenceといった強みを強化していく有用なプログラムであることの意見をいただいた。また、病院施設および地域での共通した用語の使用、具体的な看護介入の内容の追記など、新たな考慮すべき事項が抽出された。 これらのことより、『低出生体重児を抱える母親のMaternal Confidenceを育成する看護介入プログラム』は新人教育などへの活用や広く病院施設・地域での看護支援に向けての可能性が示唆された。
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