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2018 年度 実施状況報告書

多胎児を育てる夫婦のMastery獲得を支える看護援助プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K11671
研究機関高知県立大学

研究代表者

嶋岡 暢希  高知県立大学, 看護学部, 准教授 (90305813)

研究分担者 中野 綾美  高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
長戸 和子  高知県立大学, 看護学部, 教授 (30210107)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード多胎児 / 乳児 / Mastery / 親 / 育児
研究実績の概要

本研究では、多胎児を育てる夫婦のMasteryに焦点をあて、妊娠期間中から子どもが1歳頃までの夫婦に生じる困難と、Masteryのプロセスを明らかにすることで、多胎児を育てる夫婦のMasteryを支える看護援助プログラムを構築することを目的としている。
既存の研究から乳児を育てる親のMasteryに関する質問紙を作成し、A県内の市町村に協力を得、アンケート用紙を約900部配布し、246部の有効回答が得られた。分析の結果、乳児期の子どもを育てる親のMasteryの質問紙として信頼性・妥当性が認められ、乳児期の子どもを育てる親のMasteryは9因子構造であることが明らかになった。乳児期を子どもを育てる親のMasteryは、父親と母親によって、また、子どもの月齢により影響を受ける要因が異なっていることが明らかになった。しかしながら、得られた回答のうち多胎児をもつ親の回答数は一桁であり、統計的解析に耐えうるデータ数が得られなかった。そのため、多胎児の親のMasteryが、一般的な乳児をもつ親とどのように異なるのか、さらに多胎児をもつ親の回答を得て分析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度から乳児を育てる親のMastery質問紙を作成し、得られた回答の分析を行っている。現在、乳児を育てる親のMasteryは結果が明らかになってきている。一方で、多胎児を育てる親の回答数が少ないため多胎児の親のMasteryの特徴が分析できない状況である。そのため、課題の進捗状況は遅れている。

今後の研究の推進方策

多胎児のデータ数の確保について:多胎児を育てる親にアクセスできる医療施設(産科外来、小児科外来)に協力依頼し、データ数を確保する。また、地域の子育て世代包括支援センターに協力依頼し、来所する多胎児の親への配布を依頼する。
分析について:これまでの本研究の分析結果で明らかになった、一般的な乳児をもつ親のMasteryと比較分析し、多胎児の親の特徴を明らかにする。
看護援助プログラムの作成について:研究者が所属する大学の母性・助産看護学、家族看護学、小児看護学の専門家に意見をきき、分析結果と既存の研究結果に基づいた看護援助プログラムを作成する。

次年度使用額が生じた理由

今年度はアンケート配布を行ったが、A県内の市町村へのアクセスのみとなり、旅費に未使用額が生じた。またアンケート回収率が約20%であり、回収に要する郵送費等に未使用額が生じた。多胎児を育てる親へのアクセスが困難であった。また、多胎児を育てる乳児の看護支援に関する分析ができておらず、それに関する未使用額が生じた。
次年度は、多胎児の親にアクセスをするため、A県内の医療機関と、人口の多い市町村事業や多胎児サークルなどにアクセスを試み、旅費として使用する。また統計的分析に必要な知見を得るため、統計に関する研修の受講費と旅費として使用する。また看護支援プログラム立案に向けて、書籍や専門書の購入に使用する。統計的処理、プログラム立案に向けた文献検索は、RAを雇用し、人件費を活用する。

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公開日: 2019-12-27  

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