研究課題/領域番号 |
15K11681
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
石田 徹 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (10633076)
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研究分担者 |
藤田 藍津子 東京家政大学, 看護学部, 講師 (70721851)
大久保 功子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (20194102)
日下 和代 共立女子大学, 看護学部, 教授 (40302872) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 児童精神科看護 / 家族支援 / ガイドライン開発 |
研究実績の概要 |
当該年度(平成28年度)には、平成27年度末に児童精神科看護師を対象に実施した家族支援の実態調査の結果を因子分析し、「児童精神科における家族支援尺度(看護師用)(仮)」を作成した。本尺度は、「家族への直接支援(11項目)」、「退院支援と多職種連携による家族支援(9項目)」、「疾病と治療の説明と補足(3項目)」の3つの下位尺度23項目から構成された。た。本尺度は、児童精神科病棟の看護師の家族支援を評価したり、家族支援教育にも用いたりすることができる。また本研究で作成する予定である家族支援ガイドラインの効果測定にも用いることができると考える。 また、平成28年度は、ガイドライン作成のために具体的項目を検討するための質的調査(インタビュー調査)を開始した。本調査のために、再度、倫理審査委員会の承認を得た。前年度の調査の結果から抽出されたclinical Questionsを用い、インタビュー調査のためのインタビューガイドを作成し、全国児童精神精神科医療協議会に属する20施設に、インタビュー対象者の募集を依頼した。全国の数施設の看護師からインタビュー対象の希望の問い合わせがあり、平成28年度末までに看護師2名のインタビューを実施した。 平成29年度は、さらにインタビューを続け、看護師以外の職種(医師、精神保健福祉士、心理士)や患児家族のインタビューも進めていく予定である。また、インタビューと同時進行で逐語録を作成し、分析を少しずつ進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、平成28年度に、質的調査(インタビュー調査)を開始できている。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、引き続き、看護師、医師、心理士、精神保健福祉士、家族に対し、インタビュー調査を実施していく予定。また、その内容を分析し、ガイドラインの項目を抽出していく。 また、英国での児童精神科医療における家族支援の現状を視察し、家族支援ガイドラインの開発に活かしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度と次年度使用額の差額が生じた理由は以下の通りである。 理由:インタビュー日程において、対象者とスケジュールが合わなかったことで、今年度中に実施できたケースが予想よりも少なかったため、差が生じたと考える。その分の旅費、謝金、テープお越し等の業者委託料の発生が少なかったため、差が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
当該年度に実施できなかったインタビュー調査に関係する費用(旅費、謝金、テープ起こし委託料等)を、次年度において同様の用途として使用する。
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