研究課題/領域番号 |
15K11684
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
朝澤 恭子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (70737155)
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研究分担者 |
實崎 美奈 産業医科大学, 産業保健学部, 准教授 (80412667)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 不妊症 / 不妊治療 / 男性 / QOL |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、不妊治療中の男性のQuality of Life(以下、QOL)向上を目指す「男性に特化したファティリティ看護プログラム」の開発である。不妊治療中に精神的苦悩が重責するカップルのうち、男性に特化した調査およびプログラム開発である。調査・公表の乏しい不妊治療中の男性におけるケアニーズに着目し、QOL向上のためのプログラムを開発・実施することにより不安やストレスを緩和する点に焦点を置いている。 本研究の具体的計画は次の4点である。1.不妊治療中の男性に対して精神的苦悩やQOL、ソーシャルサポート、ケアニーズの実態調査を行いQOLの関連要因を探索する。2.不妊治療中の男性に特化したファティリティケアモデルを構築する。3.構築したモデルを基盤に、不妊治療中の男性向け看護プログラムを開発する。4.ファティリティ看護プログラムの実施および評価を行う。 本年度は3年計画の2年目として、上記計画3の男性を対象としたプログラム開発を実施予定であった。しかし、初年度に実施した実態調査終了後に、上記計画の1と2である関連要因の探索とモデル構築がやや遅れたため、プログラム内容の決定および研究組織のブラッシュアップまで進めることができなかった。次年度は研究計画の内容は変更せず、研究計画3と4を研究分担者、連携研究者と共に進める予定である。同時に初年度に行った実態調査の結果を関連学会において学会発表および論文投稿の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度に行った実態調査はスムーズに進められたが、その後の分析過程が停滞したため、プログラム開発の構成要素設定まで進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画1のQOL関連要因の探索、研究計画2のファティリティケアモデルの構築に関しては関連学会において研究発表および論文投稿を速やかに行う。 研究計画3の看護プログラムの開発は構成要素を設定し、具現化した内容を研究組織においてブラッシュアップを行う。その後、研究協力者と共に研究計画4のプログラムの実施および評価を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度はプログラム開発が進行していないため、研究打ち合わせ会議費、内容妥当性検討のための人件費を使用できず、残金が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
1.会議経費:研究組織におけるプログラム開発のための検討、ブラッシュアップにかかる会議費用に充てる。 2.人件費:プログラム内容妥当性検討のための専門的知識提供にかかる費用に充てる。 3.成果発表経費:学会発表や論文投稿にかかる経費として、消耗品費、英文校閲費、学会参加費、旅費に充てる。
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