研究課題/領域番号 |
15K11686
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
柳原 真知子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70289990)
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研究分担者 |
山川 淳一 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (00319047)
山崎 智里 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (00550948)
岩谷 久美子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (10435331)
田村 香奈 金沢医科大学, 看護学部, 助手 (70735381) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 冷え症 |
研究実績の概要 |
28年度前期は前年度のデータの解析と妊産婦を対象とした調査の準備を中心に行った。1.27年度女子大生を対象とした実験研究のデータ解析。2.27年度アンケート調査結果を国際学会投稿のための抄録作成。3.28年度冬季調査予定のアンケート内容の検討と調整。4.28年度冬季調査予定の妊産婦を対象とした調査用紙4種類と依頼文の作成、調査用紙の印刷、セッティング。調査内容は冷え症の自覚、冷え症尺度、東洋医学における症状の有無、妊娠中の者には妊娠中の不快症状、妊娠合併症の有無等。産後の女性には分娩時の異常・産後の異常・新生児の状態について調査。 28年度後期は600人の妊産婦(妊娠初期から末期にある妊婦及び産後1ヵ月の褥婦)への質問紙法による調査及び60名を対象に準実験の準備を行うため、以下のことを実施した。調査場所:寒冷地(北海道、石川)と温暖地(福岡)1.準実験に必要な物品や消耗品の選定と購入。2.準実験用の調査用紙の作成。3.学会参加により研究方法について情報収集。4.妊産婦向け質問紙法調査を受け入れてくれる施設の選定、依頼。5.質問紙法調査に必要な物品の配送の準備。6.北海道の施設では現地にて担当者への調査方法及び必要物品説明を行い、病院のスタッフに配布・回収を依頼。7.回収された妊産婦への調査データの入力。8.準実験の調査施設に、実験用の機器の説明、調査の方法などの説明。9.実験対象者の調査用紙の回収。10.妊産婦の調査用紙のデータ入力。 27年度女子大生の質問分析の結果により冷え性尺度と東洋医学の尺度の各項目の総合得点の平均値との相関を見た。項目は、気虚、気うつ、気逆、血虚、お血、虚血、水滞である。相関について優位の相関は見られなかった。今後各項目群の小項目をピックアップしてみていく予定である。また28年度調査データについては入力までは完了しており、今後は分析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
28年度に達成すべき内容は、4つある。それぞれの内容の達成状況は以下の通りである。 1.27年度のデータの入力と解析であるが、データ入力は終了し、データの解析は、継続の予定である。2.妊産婦への質問紙法の調査、これは北海道、石川は終了、福岡が5月で終了予定である。3.準実験による調査、これは継続中である。4.妊産婦への質問紙法調査により回収されたデータの入力、これは、入力が29年度に若干持ち越しとなっている。以上、予定された内容は、ほぼ達成されている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の予定としては、28年度からの継続されている内容を、6月までに達成することである。具体的には、妊産婦の質問紙法によるデータ入力と解析、准実験の実施は、外気温によっては、9月から10月の寒くなった時期に実施する予定である。以上のデータの入力・解析結果を論文にまとめ報告書を作成する。また海外の助産師の学会に参加し、助産学の研究の動向を知り、報告書作成にあたり示唆を得る。また、国内学会への論文投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
妊産婦への質問紙法の調査の配布・回収を研究者が直接行うことを考え、調査のための旅費を計上していたが、依頼施設の担当者が行ってくれることとなり、大幅に旅費が節約された。
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次年度使用額の使用計画 |
データ入力の人件費、ICM国際学会への参加費と旅費、報告書の製作費、専門家の知識の提供に対する謝礼に使用する。
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