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2017 年度 実績報告書

出生前検査を希望する妊婦と夫への意識調査

研究課題

研究課題/領域番号 15K11690
研究機関奈良学園大学

研究代表者

美甘 祥子  奈良学園大学, 保健医療学部, 准教授 (10613804)

研究分担者 中塚 幹也  岡山大学, 保健学研究科, 教授 (40273990)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード出生前診断 / 妊婦 / 夫 / 知識
研究実績の概要

出生前診断を受けるか否かの意思決定において,夫婦の意見が尊重されることが重要である。妊婦が出生前診断を受けるか否かの意思決定の際に,夫の知識や意識,サポートがどのように影響を及ぼしているかを明らかにし,出生前診断を希望する妊婦と夫への援助の示唆を得ることを目的として調査を実施した。
研究施設の産婦人科医が母体と胎児の経過に問題がなく本調査に耐えうると判断した,妊娠22週以降のローリスク妊婦とその夫を対象とした。妊婦も夫も出生前診断に関する認知度が高かったが,出産前診断に関する自身の知識が不十分だと8割が回答し,妊婦よりも夫の方がその割合が高かった。また,出生前診断に関する知識を医療職者から得ていたのは,妊婦も夫も2割に満たなかった。一方で,出生前診断に関する夫婦での話し合いをもったと回答したのは6割であった。しかし,話し合いが不十分だったと4割が回答した。さらに,出生前診断の受検経験のある妊婦と夫に,出生前診断に関する夫婦での話し合いを行っていないとの回答があった。
今回の調査で,ローリスク妊婦と夫の出生前診断に関する知識や話し合いの状況を明らかにしたことで,出生前診断を受けるか否かを話し合う際の妊婦とその夫へのケアへの示唆を得ることができた。出生前診断に関する話し合いを行うための知識が不十分だと思っている妊婦と夫は多く,その傾向が夫に強かったことから,妊婦だけでなく夫も利用しやすい,医療者に相談できるシステムの構築が必要である。また,非侵襲的な出生前診断であっても受検する夫婦間での話し合いは重要であり,医療者は夫婦間での話し合いの過程にも十分に配慮し援助する必要があることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 妊婦と夫への出生前診断の認知度に関する実態調査2018

    • 著者名/発表者名
      美甘祥子,中塚幹也
    • 雑誌名

      医療福祉情報行動学研究

      巻: 5 ページ: 27-34

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Non-invasive prenatal testing(NIPT)受検時の心理カウンセリングに対する妊婦の意識調査2017

    • 著者名/発表者名
      美甘祥子,中塚幹也
    • 雑誌名

      インターナショナルNursing Care Research

      巻: 16(2) ページ: 1-9

    • 査読あり
  • [学会発表] 妊婦と夫への出生前診断に関しての認知度と知識の実態調査2018

    • 著者名/発表者名
      美甘祥子
    • 学会等名
      日本助産学会

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公開日: 2018-12-17  

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