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2017 年度 実績報告書

早産児の自発運動・姿勢評価:発達障害要因軽減を目指したケアへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K11705
研究機関大分大学

研究代表者

前田 知己  大分大学, 医学部, 准教授 (80264349)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードgeneral movements / developmental care / cerebral palsy
研究実績の概要

NICUでのGMsの出現様式の検討。GMsは静睡眠期以外のstateでは、3-5分毎に出現する。腹臥位でも同様の出現頻度であり、量的評価指標になりうることが示された。GMsの持続時間は腹臥位やnestで姿勢をくるむと持続は短く、振幅は小さくなるが、回旋の動きは観察され、児のケア姿勢による動きの特徴を明らかにすることができた。
極低出生体重児を対象とし、早産期(~36w)、満期(37~postterm: PT4w)、Fidgety期 (PT8~20w)のGMsを評価した。早産期、満期のGMsの正常(N)、異常(PR)を判定した。Fidgety期が正常例のみを対象とし、発達変化が早産-満期の評価がそれぞれ、N-N、N-PR、PR-PRの3群に分類した。各群と、出生体重、在胎週数、胎児発育遅延、絨毛膜羊膜炎、薬剤治療、コット移床週数などの臨床像との関連を検討した。GMsの発達変化N-PR群は、単調、動きが硬い、体幹の反り返りなどの所見からPR判定となっている例が多かった。極低出生体重の満期時GMsは半数以上が異常判定となり、早産期からの経時的な記録で判定を行うことが望ましい。
GMs詳細評価の振戦、動きの始まり終わりの突発性、nestを外した状態でのstateの安定性が、NICUでの早産児の落ち着きやすさの指標として有用であると考えられた。上記検討項目と発達予後との関連については、現在進行中の予後追跡評価結果をもとに解析する予定である。
GMs検討体制の構築。GMs所見検討会を定期的に30回以上開催した。評価の一致度の検討では定期的な検討会参加者は職種を問わず有意に評価の正確性が増した。遠隔地でも所見検討できるように供覧サーバーを構築した。

備考

多施設でGeneral movements記録を供覧し、検討するシステム

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2017 その他

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 新生児の動き 観察ポイント2017

    • 著者名/発表者名
      前田知己
    • 学会等名
      第19回新生児呼吸療法モニタリングフォーラム
    • 招待講演
  • [学会発表] Autonomic function in preterm period is associated with brain growth2017

    • 著者名/発表者名
      Tomoki Maeda, Masanori Inoue, Mizuho Takahashi, Kazuhito Sekiguchi, Kenji Ihara
    • 学会等名
      14th asian and oseanian congress of child neurology
    • 国際学会
  • [学会発表] 九州地区におけるGeneral Movements検討の展開2017

    • 著者名/発表者名
      前田知己、関口和人、前原利彦、岩山真理子
    • 学会等名
      第70回九州新生児研究会
  • [学会発表] The characteristics of General Movements in prone position2017

    • 著者名/発表者名
      前田知己、関口和人、高橋瑞穂
    • 学会等名
      第59回日本小児神経学会学術集会
  • [学会発表] 極低出生体重児の新生児期General Movements変化2017

    • 著者名/発表者名
      前田知己、関口和人、高橋瑞穂、井原健二
    • 学会等名
      第62回日本新生児成育医学会
  • [備考] General Movements 供覧クラウドシステム

    • URL

      https://www.oita-pediatrics.com/

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公開日: 2018-12-17  

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