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2016 年度 実施状況報告書

助産師の実践能力向上にむけたケア経験から学ぶ力・学びを育む力の評価ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K11708
研究機関札幌医科大学

研究代表者

正岡 経子  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30326615)

研究分担者 荻田 珠江  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (40506242)
林 佳子  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50455630)
蝦名 智子  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50583738) [辞退]
相馬 深輝  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (30753503)
小林 径子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (80757352) [辞退]
植木 瞳  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (60758671) [辞退]
丸山 知子  札幌医科大学, その他部局等, 名誉教授 (80165951)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード助産師 / 経験学習 / ケア能力 / 学ぶ力 / 育て上手
研究実績の概要

平成28年度は、『ケア経験から学ぶ力』に含まれる要素と『ケア経験からの学びを育む力』を明らかにする目的で研究活動を行った。
『ケア経験から学ぶ力』を明らかにするために助産師6名を対象に経験学習理論を及び先行研究の調査結果に基づき作成したインタビューガイドを用いて半構成的インタビューを行った。学び上手の助産師6名の平均年齢は33.7歳(31歳-38歳)で、平均助産師経験年数は8年6ヵ月(7年6ヵ月-9年10ヵ月)であった。また、『ケア経験からの学びを育む力』を明らかにするためにインタビューガイドを用いて助産師14名に半構成的インタビューを行った。育て上手の助産師の平均年齢は44.4歳(35歳-56歳)で、平均助産師経験年数は16年7ヵ月(11年3ヵ月-34年8ヵ月)であった。いずれも学び上手および育て上手として看護部長もしくはそれに準じる職位の看護職からの推薦を得た助産師であった。
現在、帰納的質的手法を用いて分析を進めている段階である。現時点の分析の結果、『ケア経験から学ぶ力』には、印象深いケア経験を詳細に記憶していること、ケア経験を内省し自己の不十分さを見出す力などが抽出され、その背景には先輩助産師の関わりが多く語られていた。また、『ケア経験からの学びを育む力』には、後輩に対する観察力の鋭さ、意図的に待つ力、経験を洞察し教訓を得る力、後輩助産師との距離の取り方などが抽出された。育て上手になった関わりの背景にも先輩助産師の関わりが多く語られており、その内容には肯定的な関わりだけでなく、辛かった関わりの経験も語られていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究目的を達成するために、学び上手な助産師と育て上手な助産師の両方の推薦を依頼し、インタビューを同時進行したため概ね順調な進捗状況となった。しかし、調査対象者をリクルートする段階で育て上手な先輩助産師の推薦が多く、学び上手な助産師の人数が少なめとなった。今後は学び上手な助産師の数を増やし調整を図る予定である。

今後の研究の推進方策

平成29年度~30年度は、インタビュー結果を分析し評価ツールの作成および臨床応用を試みる予定である。前年度同様に調査員を雇い、学び上手な助産師をあと数名インタビューを行うのと同時に、これまでのデータ分析を進める予定である。また、研究チームで会議を開き、結果を基に評価ツールの具体的な検討に入る予定である。

次年度使用額が生じた理由

データ収集のためのインタビューの日程が3月末日となり、テープ起こしの業者依頼が4月になったため。更に、インタビュー対象者の内、学び上手の助産師の推薦が予定よりも少なくなったため。

次年度使用額の使用計画

3月末日にインタビューを行ったテープ起こしを業者に速やかに依頼すると共に、調査対象者のリクルートを「学び上手の助産師」に絞って依頼し、データ収集を行う。

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公開日: 2018-01-16  

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