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2017 年度 実施状況報告書

精神障害を抱える妊産婦のケアで、助産師が直面する困難と対処

研究課題

研究課題/領域番号 15K11709
研究機関宮城大学

研究代表者

塩野 悦子  宮城大学, 看護学群(部), 教授 (30216361)

研究分担者 大久保 功子  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (20194102)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード精神障害 / 妊産婦 / 助産師 / 困難 / 対処
研究実績の概要

国際学会(平成29年6月トロント)にて”Challenges of midwife maternal care for women with mental diseases”として質的研究成果を発表した。これは昨年度の質的研究よりも対象者数を増やし11名として精神障害のある妊産婦のケアへの助産師の困難についてさらに分析を深めた結果となる。特に向精神薬、母乳、睡眠、サポート、子育て能力において助産師は臨床上の判断に非常に困難を感じており、助産師は精神障害のある母親とその家族の地域支援にも関わることが重要であると考えた。
その後内外の文献検討を実施した。特に海外では周産期メンタルヘルスへの助産師の役割に関する研究が着目されており、過去10年間の文献検索から22文献を対象とした統合レビューによれば、精神障害の妊産婦への助産師の役割は、個人的な関わりと専門的な関わりに集約され、助産師の継続的専門的教育と訓練の必要性が強調されていた。
そこで本研究では、全国助産師を対象とした「精神障害のある妊産婦のケアに対する助産師の困難と対処に関する調査」の研究計画書を作成し、倫理委員会の承認(宮城大学研究倫理委員会第1706号)を得て、調査の準備に着手した。今年度は、質問紙作成と対象機関の選定までを行った。研究方法としては、全国の分娩取扱医療機関2426機関より層化無作為抽出法で研究対象施設を選定し、研究承諾を得た研究協力施設の産科病棟および産科外来で勤務する常勤助産師(新人は除く)とする。データ収集方法は、精神障害のある妊産婦のケアにおける助産師の困難と対処を明らかにするための無記名自記式調査票により、郵送調査法により収集することを計画した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究者の一身上の都合(家族の介護、体調不良、予定外の大学業務など)により、平成29年度内に研究が遂行されない見込みとなり、補助金延長申請を行い、平成30年度内に全国調査の実施を行うこととした。

今後の研究の推進方策

平成30年度は、以下2点について研究を遂行する。
1点目は全国助産師を対象とした「精神障害のある妊産婦のケアに対する助産師の困難と対処に関する調査」のデータ収集、分析、まとめ、報告書作成である。研究デザインは横断的量的記述デザインとし、研究対象は全国の分娩取扱医療機関2426機関より層化無作為抽出法で研究対象施設を選定し、研究承諾を得た研究協力施設の産科病棟および産科外来で勤務する常勤助産師(新人は除く)とする。データ収集方法は、精神障害のある妊産婦のケアにおける助産師の困難と対処を明らかにするための無記名自記式調査票により、郵送調査法により収集し、統計的に分析を行う。
2点目は平成27年度より取り組んできた質的研究の原著執筆をして学術論文誌に投稿することである。

次年度使用額が生じた理由

研究者の一身上の都合により補助金延長申請を行い、平成29年度に予定していた全国調査を平成30年度に実施するため次年度使用額が生じている。使用計画としては、全国調査費用として、対象機関約600施設への依頼状郵送費(レターパック360×600)と返信用郵送費(140円×600)で約30万円、プレテスト用約10施設(360+140×10)で約5千円、質問紙印刷費用約5万円、人件費約5万、その他約5万である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Challenges of midwife maternal care for women with mental diseases2017

    • 著者名/発表者名
      大久保功子、塩野悦子
    • 学会等名
      31st ICM Triennial Congress
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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