研究課題/領域番号 |
15K11710
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
櫻井 育穂 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30708516)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 成人先天性心疾患 / 移行期支援 / アセスメントツール / 小児慢性疾患 / 思春期・青年期 |
研究実績の概要 |
成人先天性心疾患患者と家族の移行期支援におけるアセスメントツール開発を目的とし、平成27年度に国内外の文献及び研修会を通しアセスメント項目を抽出した。平成28年度はその項目の妥当性と信頼性を高めるべくアンケート調査および専門家会議を実施した。それにより、①患者の病気とその予防策に対する理解(18項目)、②患者の病気や治療に関連したセルフケア行動(15項目)、③大人になるための準備(13項目)、④患者の周囲のサポートを求め、意思決定する能力(8項目)、⑤親の移行準備状況(13項目)の5つの概念67項目を抽出した。しかし、成人先天性心疾患の移行期支援を行っている施設そのものが少なく、上記疾患におけるアセスメント項目という点での妥当性の検証が不十分である。よって、先天性心疾患の移行期支援を行っている看護師に面接調査を行い妥当性の検証を行っていく事とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
先天性心疾患の移行期支援を行っている研究対象者が少なく、量的研究だけでは内容妥当性、構成概念妥当性が確保できない為、質的調査を追加する必要があるため。
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今後の研究の推進方策 |
これまで先天性心疾患に関する移行期支援のアセスメントツールとして、項目を作成してきたが、対象者が少なく、妥当性の検証には不十分である。そのため、インタビューデータを収集し項目の妥当性と信頼性を確保していく。その上で、先天性心疾患の移行期支援を先駆的に行っている専門家の方に構成概念の妥当性を調査していき、アセスメントツールの完成に向けていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究対象者が少なくアンケート調査の実施が遅れている事と、分析に必要な物品の購入が遅れているため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度、インタビュー調査に伴う謝金・交通費、移行期支援に関する講演会の実施費用、アンケート調査(全国調査)に関わる費用(郵送費、印刷費、データ入力人件費等)、分析ソフト(AMOS)の購入。
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