研究課題/領域番号 |
15K11724
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
賀数 いづみ 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (50316220)
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研究分担者 |
前田 和子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (90190298)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 10代母親 / ハイリスク / 評価指標 / 臨床評価 / 社会生態学的観点 / 身体的評価 / 保健行動 / 心理社会的評価 |
研究実績の概要 |
平成28年度は1段階研究を継続し、前年度作成したインタビューガイドをもとに、5施設(病院・産科診療所)の医師5人、助産師5人の合計10人から「10代母親の臨床評価指標について」面接調査を行った。聞き取り内容については了解を得てICレコーダーに録音し、臨床評価指標について逐語録を作成した。10人から得られた臨床評価指標について、類似する内容を抽出し、文献検討で作成した評価指標案に照らして分類し、質問項目の一覧表を作成した。 文献検討から作成した支援必要度の測定指標は①基本情報(属性)、②身体的側面、③保健行動、④心理的側面、⑤社会的側面の領域から構成する5つの評価枠組みであったが、面接調査結果を統合、構造化した結果、評価枠組みを一部変更した。日常的に10代母親の診療をしている医師・助産師から得られた臨床評価指標の分類を構造化し、すでに標準化された尺度を含めて①基本情報(共通情報)、②身体的側面(保健行動)、③心理・社会的側面、④個人を取り巻く環境の4つの評価枠組みとした。構造化した質問項目をもとに、各時期別10代母親用調査票(案)(妊娠中・産後入院中・1か月健診)3種類、医師・看護職用の調査票(案)2種類を作成した。 面接調査に協力した医師1人、助産師2人に作成した各調査票(案)について、レビューを実施した。専門家の意見をもとに各調査票の質問項目や選択肢を修正し、再度、文献検討から作成した評価指標(案)、面接調査から得られた臨床評価指標に照らして質問項目を精選し、10代母親用(妊娠中・産後入院中・1か月健診)、医師・看護職者用の調査票を決定した。 現在は、作成した調査票の検証のため、協力施設の倫理審査を経て、10代母親と彼らを担当した医師・看護職へ質問紙調査を実施する2段階研究を継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1段階研究の最終段階で、専門家の意見や文献検討から作成した評価指標(案)に照らして質問項目の精選、質問項目・選択肢の修正など、各時期別の10代母親用調査票及び医療従事者用(医師・看護職者用)調査票の完成に向け、合意を得るまで会議を重ねた。そのため、2段階研究の10代母親及び当該10代母親を担当した医師・助産師への質問紙調査の開始が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
2段階研究の10代母親及び彼らを担当した医師・助産師への質問紙調査がスムーズに実施できるよう各施設の研究協力者と連携し、研究を推進していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度の研究で各調査票の完成までに会議を重ねたため、10代母親へのデータ収集開始が予定より遅れてしまい、予算に残額が生じることとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度の使用計画は、物品費65,000、旅費200,000、人件費・謝金100,000、その他135,000の計500,000 繰越金91,239 合計59,1239 である。繰越金残額の使用計画は研究最終年度のため、データ分析及び研究のまとめの調整会議旅費に使用計画を追加する(那覇-東京往復1回=91,239)。
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