本研究の目的は10代母親のハイリスク者を判別するために妊娠期、出産直後、産後1か月の3時点で看護師が活用するアセスメントツール、すなわち、3種類の「10代母親看護支援必要度尺度」を開発することであった。順次混合研究法でまず、文献検討と医療従事者を対象としたインタビュー調査から母親用3種類・医師用・助産師用の質問紙を作成した。次に、それらを用いての質問紙調査から妊娠期73人、出産直後75人、産後1ヶ月65人、医師66人、助産師67人から回答を得た。統計解析の結果、各15項目からなる「妊娠期用尺度」、「出産直後用尺度」及び18項目の「産後1か月用尺度」の原案を作成、各尺度の信頼性が確認された。
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