研究課題/領域番号 |
15K11729
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研究機関 | 東京家政大学短期大学部 |
研究代表者 |
及川 郁子 東京家政大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (90185174)
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研究分担者 |
山本 美佐子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (10258882) [辞退]
川口 千鶴 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (30119375)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 小児看護 / 外来看護師 / eラーニング / 学習支援 / 継続教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、外来看護師が子どもや家族の健康支援者となるために必要な実践能力を高めるため、eラーニングを活用した学習支援ガイドを作成することである。 今年度は、以下の内容について研究を進めた。 ①eラーニングについて、最新情報を掲載するための見直し・修正を行った。 ②集団学習会の開催:昨年度に引き続き、2016年8月に行われた第26回日本外来小児科学会ワークショップにて「外来での事故防止を学ぼう(2)」を開催した。看護師、事務職、保育士など35名の参加があった。事前に事故防止に関するeラーニングの視聴を行い、ワークショップ当日は各現場での事故に関する問題を話し合い、その後具体的対策を危険予知トレーニングの手法を用いて検討し、発表等を行った。終了後のアンケートでは満足度が高く(8.94/10段階)、役立つ内容であるとの評価を得た。 ③医療機関における外来看護師対象の集団学習会の開催:eラーニングを活用しつつ、現場での課題を検討しながら進める継続学習会を、4医療機関、5プログラムで開始した。研究に当たっては研究者所属の研究倫理審査ならびに当該施設の研究倫理審査を経て実施している。1プログラムへの参加者は平均5名である。事前にeラーニングによる知識学習を行い8割の合格の後、継続学習会を1ヶ月間隔で3回実施している。1名のファシリテーターが医療機関の現状や参加している外来看護師の状況を確認しながら話し合いを進め、課題解決に向けた取り組みを行っている。話し合いは積極的に行われ、看護師自ら課題とその解決策を見出しながら取り組んでいる様子が伺える。 集団学習会は、医療機関、プログラム数を増やして平成29年度も引き続き実施する。平成29年度は最終年度になるため、これらの成果を検討し、学習支援ガイドの作成を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、医療機関における継続学習支援をeラーニングの教材を用いて実施を開始し、平成29年度も診療所など数箇所の医療機関を含めて調査を行い、成果を検討していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度で本研究期間が終了予定である。現在の進行計画は概ね順調にきており、調査終了後、結果を検討し、学習支援プログラムについて提言する予定である。 また、eラーニングの維持・管理について継続的に実施することが困難な点もあり、内容をDVDなどの形で修正し、今後も活用できる方向で検討をしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2016年度のeラーニング委託事業費が2016年3月末時点で未払いであったため、4月以降の支払いとして繰り越している。
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次年度使用額の使用計画 |
2016年度eラーニング委託事業費の支払い予定
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備考 |
本ホームページはeラーニング学習用であり、動画等が掲載されているため、事前登録者にIDとPWをお渡しして活用するようになっている。
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