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2015 年度 実施状況報告書

プラダーウィリー症候群をもつ人に対するトランジション・ケアプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K11742
研究機関西南女学院大学

研究代表者

飯野 英親  西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (20284276)

研究分担者 小野 淳二  宇部フロンティア大学, 看護学部, 助教 (20596704)
原山 裕子  西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教 (50593571)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード移行ケア / トランジション / プラダー・ウィリー症候群
研究実績の概要

プラダー・ウィリー症候群(以下,PWS)の人の移行ケアについて検討するために,文献からPWSのトランジション構成要素について分析した.PWS患者の「移行ケア」について文献検索を行った。利用したデータベースは医学中央雑誌、PubMed、CINAHALで、検索キーワードは「プラダー・ウィリー症候群」、「移行」、「prader willi syndrome」、「transition」である。PWSの療育については、詳細に記述されている書籍1)を精読し、療養上で注意すべき問題に関する記述内容を抽出した。子どもの医療の移行の方法に関しては、文献からトランジションプログラムを抽出した。PWSの療養上の留意点に含まれるトランジションの構成要素について分析し、トランジションの必要要件であるレディネスとトランジッションの構成要素との関係性について比較権検討した.
専門書籍に記されているPWS児の療養上で注意すべき17項目について、6項目のトランジション構成要素のいずれの要素を満たしているかを分析した.構成要素1は7項目、構成要素2は12項目、構成要素3は1項目、構成要素4は17項目、構成要素5は8項目、構成要素6は6項目であった。この結果から療養上注意すべき17項目は,トランジションの構成要素3「セクシャルヘルス」が1項目で、他の構成要素と比較して少ないことが確認できた.
この結果をもとに,トロント小児病院が提供するトランジションプログラムのレディネスチェックリスト(22項目)との比較検討を行い,日本での調査を進める予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

トロント小児病院が提供するトランジションプログラムのレディネスチェックリスト(22項目)とBritish Columbia大学が提供しているON TRAK modelのトランジション構成要素の比較検討を行い,いずれの要素を満たしているかを分析する作業に入っている.
今後,日本での調査内容を検討する作業に入る予定である.

今後の研究の推進方策

日本でのトランジションのレディネスを調査する内容として,トロント小児病院が提供するトランジションプログラムのレディネスチェックリストをベースに改編する作業にとりかかる予定である.同時に,面接調査対象者の確保のための準備を進めているが,日程上,九州・中国地方のPWS家族の紹介を,スノーボールサンプリングで行う方針である.

次年度使用額が生じた理由

研究テーマと関連性の深い学術集会での発表時期に結果集計が間に合わなかったため,学術集会に参加しなかった分旅費が予定額より少なくなった.研究者が一同に介して行う会議機会が予定より少なかった.対象者の確保のために関東在住の小児科医師への研究協力の説明用旅費と患者家族へのインフォームドコンセントが行えなかったので使用した旅費が少なくなった.以上の分が翌年度に繰り越された.

次年度使用額の使用計画

学術集会での結果報告と,患者家族に対して,直接に調査の依頼を実施する予定であるため,旅費を予定より多く計上した.

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公開日: 2017-01-06  

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