研究課題/領域番号 |
15K11755
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
原 祥子 島根大学, 医学部, 教授 (90290494)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知症ケア / 住環境 |
研究実績の概要 |
認知症高齢者の在宅生活支援における住環境整備に焦点をあて、地域の実情を踏まえたデータベースシステムを開発することを最終目的として、27年度に引き続き28年度も「研究課題1:地方都市・中山間地域・離島で暮らす認知症高齢者に対して在宅サービス提供者及び家族が実施している具体的な住環境整備の内容(住環境アセスメントの視点と在宅環境配慮の具体例)を明らかにし、データベースに格納するデータをそろえる」ことに取り組んだ。具体的には、島根県内の中山間地域(飯南町)での現地調査(3ケース)を実施した。 認知症高齢者(認知症高齢者の日常生活自立度はⅡaが1名でⅡbが2名、障がい高齢者の日常生活自立度はJ2が1名・A1が1名・A2が1名)を3年以上在宅で介護している家族(主介護者)及びその高齢者を担当している介護支援専門員を対象に調査を行った。自宅への訪問調査を実施し、①自宅及び近隣の観察(観察記録、家族の許可を得て写真撮影)、②家族及び介護支援専門員への半構成的面接(30~90分程度/1人・1回、介護支援専門員については飯南町地域包括支援センターでの面接、対象者の許可を得て録音)を実施した。調査内容は、①自宅の構造、自宅内・周辺の様子、普段日常的に出かける場所の様子など、②a)自宅や自宅周辺について高齢者のために行った工事や修理など、b)高齢者のために取り入れた道具や器具など、c)家の中や周辺のことで高齢者のために工夫していることなどで、それぞれの意図や理由についても質問した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
町の保健福祉課(保健福祉センター)の管理者から研究対象となるケース(高齢者家族・介護支援専門員)をスムーズに紹介いただけた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き「研究課題1」に取り組み、島根県内の中山間地域もしくは離島(隠岐の島町を予定)での現地調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ入力を研究者本人で行ったことにより、予定していた人件費・謝金を支出することがなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
中山間地域や離島に出向く現地調査のための旅費、データ入力や資料整理をすすめるための人件費・謝金を中心に使用する計画である。
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