研究課題/領域番号 |
15K11758
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
末弘 理惠 大分大学, 医学部, 教授 (30336284)
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研究分担者 |
三重野 英子 大分大学, 医学部, 教授 (60209723)
宮脇 美菜子 大分大学, 医学部, 助手 (10708514)
森 万純 大分大学, 医学部, 助教 (60533099)
井上 加奈子 熊本保健科学大学, 保健科学部, 助教 (80634360)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 後期高齢者 / 周手術期看護 |
研究実績の概要 |
研究の目的は、人生の終焉をいきている75歳以上の後期高齢者が手術を受ける際、高齢者自身の生きる思いを活かした手術を受ける後期高齢者のケアプログラムの開発である。この目的を達成するため、以下の4段階で進行することを計画している。第1段階は、手術をうける後期高齢者を対象に術前の手術に対する思いや願いをインタビューにより明らかにする。第2段階では、外科系病棟の看護職を対象に後期高齢者の看護の実際と思いを明らかにする。第3段階は、第1段階と第2段階の結果を踏まえて、高齢者のケアプログラムを高齢者ケアや急性期ケアの専門家と共に立案する。そして、最終段階では、第3段階のケアプログラムを実践し有用性を検証する。 平成27年度は文献レビューや情報収集をすすめた。超高齢社会をむかえ高齢者数は2042年まで増加を続けており、加齢により壮年期よりも疾病罹患が増え、医療を受ける機会が格段多く、高齢者の受診数や入院数も未だ増加傾向にある状況であった。手術療法の進歩として外科的医療の方向性は、術後のQOLの維持・向上を目標に据えて、低侵襲化への開発が進んでいる。特に、高齢者への手術療法においては、加齢により臓器機能の低下や既往歴を多く抱えているため、手術選択の見極めが重要であるが、基準が明確化できず、臨床において課題となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成27年度の計画は、後期高齢者への術前の思いをインタビューする予定であったが、文献レビューや情報収集までの進行状況である。その理由として、研究を実施使用と考えていた時期に、フィールドを予定していた病院において、病棟再編が行われたため、研究受け入れの状況になかったことが一因である。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度においては、前年度予定していたインタビューを進め、年度末には看護師への調査を進行予定である。 調査のフィールドについては、新たなフィールドを検討中である。また、平成28年度は研究分担者が交替するため、研究の趣旨や方法等を早急に理解してもらい、研究活動を開始できるよう、研究体制の強化に取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
第29回日本手術看護学会学術集会(札幌市開催)に研究代表者末弘と研究分担者宮脇氏が参加予定をしていたが、勤務の都合上参加することが困難となり、残額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
残金の使用計画としては、研究での分析やまとめ等で使用するデスクトップパソコンの購入が必要となったため、その補填とする。
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