研究成果の概要 |
本研究では、高齢者の急性期病床から後方支援施設への安全で円滑な移行を促進し、多職種者の包括的なケア実践につなげる情報共有の一連の流れを網羅する「情報共有包括ケアモデル」を開発した。ヒアリングと観察による調査から情報共有のためのモデル案を作成し、急性期病院の退院支援看護師と医療療養病床の看護師への郵送調査(対象者1,000)によって検証した。作成したモデルは、急性期病院と後方支援施設で共有する情報(35項目)と情報の流れを説明する図で構成した。モデルの活用により、高齢患者が移行する際の情報を検討するツールとして使用でき、それぞれの施設での情報授受のあり方やケアの見直しに役立てられると期待できる。
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