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2015 年度 実施状況報告書

在伯日系高齢者の心理社会的発達に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K11764
研究機関横浜市立大学

研究代表者

服部 紀子  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10320847)

研究分担者 叶谷 由佳  横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
菅野 眞奈  横浜市立大学, 医学部, 助教 (50721081)
野村 明美  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (10290040)
水嶋 春朔  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60281739) [辞退]
青木 律子  横浜市立大学, 医学部, 助教 (90290048) [辞退]
長田 久雄  桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60150877)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード高齢者 / ブラジル / 生活満足度
研究実績の概要

第二次世界大戦後にブラジル南部に移住した日系一世が高齢期を迎えている。日本に在住する高齢者では、近所付き合い、友人・知人との食事、町内会・自治会、地域行事といった活動があると生活満足度が高いと報告されている。しかし、ブラジルにおける日系永住高齢者を対象とした調査はない。そこで、本研究は日系永住高齢者の生活満足度と社会参加や余暇活動との関連を明らかにすることを目的とした。
ブラジル南部の日系人を対象とした健診受診者137名のうち、日本語による日常会話が可能で、研究参加に同意の得られた65歳以上の者53名を対象とした。調査項目は、言語環境、社会交流の有無、生活満足度尺度K(Life Satisfaction Index K; LSIK)とした。LSIKは得点が高いほど生活満足度が高いとされる。統計学的分析はIBM SPSS22.0 for Windowsを使用した。なお、本研究は横浜市立大学医学研究倫理委員会の承認を得た。
対象者53名の平均年齢は75.3±5.3歳、女性は26名(49.1%)であった。日本語の読み書きがどちらも可能な者が男性25名(92.6%)、女性19名(73.1%)であった。ポルトガル語の読み書きがどちらも可能な者は男性17名(63.0%)、女性12名(46.2%)であった。日本語での交流が「ある」者は対象者全体で44名(83.0%)であった。社会交流の頻度や余暇活動の有無によるLSIKの有意な違いは認められなかった(表)。また、男性5.5±1.9点、女性4.9±2.0点で日本の高齢者より得点が高かった。以上より、社会交流、余暇活動以外の生活満足度に影響する要因について検討していく必要が示唆された。
なお、インタビュー調査に関しては7名実施し、今後心理社会的発達について分析予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成27年度は対象者50名にインタビュー調査および質問紙を実施予定であったが、渡航日程と渡航地区の関係から実際には質問紙調査を53名、インタビューを7名に実施した。

今後の研究の推進方策

引き続き高齢者へインタビュー調査および質問紙調査を実施する。特に、追跡調査を実施できるよう調整する。また、成果の発表を予定している。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者の変更により、ブラジル渡航の調整および結果の分析に関し、他の研究分担者により実施することができたため、当初予定よりも支出が少なかったため。

次年度使用額の使用計画

平成27年度繰り越し金は、研究協力者への謝金や調査に必要な消耗品等に充て、次年度はブラジルへの渡航旅費として主に使用予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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